sumi

ROMA/ローマのsumiのネタバレレビュー・内容・結末

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞の最多10部門で受賞したということ以外は、予備知識ゼロの状態で視聴。映像の作り込みは、確かに賞賛に値する出来。ただ、見終えても腑に落ちないところがあり調べたところ、そもそもこの作品は、監督であるアルフォンソ・キュアロンの自伝的作品ということと、タイトルのROMAはメキシコシティにある地域の名前(Colonia Roma)ということが分かり、得心した。
メインキャストの背景で動くモブの演技が細かく、当時の時代背景等をよく照らし出していると感じた。こういう所にも、アルフォンソ監督の、幼少期の思い出がよく反映されていると思う。
ラストでクレオが抱える苦しい胸の内を吐露したあと、彼女を慕う子どもたちとの抱擁から、悲しみを浄化する愛のかたちが伝わってきた。
アカデミー賞受賞作品という期待値を無しに鑑賞したとしたら、もしかしたら、私は、この作品にあまり良い評価を示さなかったかもしれない(それ程までに、受賞作品であるという先行イメージが強すぎた)けど、自分自身に新しい刺激をもらえたなと思う。
sumi

sumi