アルフォンソ・キュアロン監督の作品。個人的に、監督の長回しの画がとても好き。
玄関先を水を流して掃除をしている冒頭のゆっくりとした始まり。遠い空を移動していく飛行機が映りこむ。何かが始まる予感をさせつつ、映画は本当に淡々と過ぎていく。
後半で町で暴動が起きるシーンは『トゥモロー・ワールド』のアクションシーンにも通じる部分を感じつつも、あくまでも視点は家族と使用人。
こういった題材の作品を、じっくり丁寧に作る機会を提供する新しい創作の場として、ネットフリックスがあるなら、それはとても素晴らしいことだと思う。