ROMA/ローマの作品情報・感想・評価

上映館(60館)

ROMA/ローマ2018年製作の映画)

Roma

上映日:2019年03月09日

製作国:

上映時間:135分

あらすじ

「ROMA/ローマ」に投稿された感想・評価

1970-1971年のメキシコ激動の時代を舞台にひとつの家族の姿を映した作品。

家政婦のクレオ目線で観た2時間15分、独特のカメラワークといい淡々とした感じはまるでアート作品のよう。そして観終わった感想は、これは片渕監督が『この世界の片隅に』で描こうとした事と通じるものがあるなと思いました。

社会情勢が不安定でも今とそう変わらない日々の営み、喜怒哀楽があって、そして生活は続いていく、というところにフォーカスしている感じ。

あとすごく監督の愛というか優しい目線を感じる映画でした。
監督が幼い頃、この映画のように彼の世話をしてくれた家政婦さんがいたのかな?子供達とクレオのシーンはどれも微笑ましくて愛しい。

ずっと感情を露わにしなかったクレオが、旅行先で子供たちの危機に遭遇したことで、押し殺していた想いを吐き出す場面、そして抱き合う家族、そこからのエンディングはとても爽やかで愛しく美しかったです。
猫

猫の感想・評価

4.3
つくりすぎていない、とても誠実な映画だった。
エンディングの最後の最後まで
街のざわめきや子ども達の声、
鳥のさえずりを聞いていた。
とても余韻のある映画だった。
スクリーンで観られて感謝。
ありがとうございますイオンシネマ。

タイトルバックから始まり
いろいろな箇所で水が巧く使われている。
画面が本当に美しい。
映画ってこんなに豊かな表現ができるんだ

最初の数分だけでも
この映画の豊かさを堪能できる。


泣けました。
きっと彼女は自分のせいだと、ずっと思っていたのだろう。
好きだよ、の一言でどれだけ救われたか……

雇用主家族が自然体でよかった。
夫の態度からのイラつきで彼女にあたったり
彼女の生年月日も知らなかったり
ちょっとした場面で、双方の立場を上手く描いていた。
そして母の決断。力強かった!
色んな躓きがあっても
再スタートはできる。
白黒だったけど、きっと最後は青空だったと思う……




余談です。
舞台を、マジ、イタリアだと思っていました(-_-;)
でも1982年のローマも、
路上は犬の糞だらけだったよ!(笑)
リコ

リコの感想・評価

4.6
改めて

-

アルフォンソキュアロン監督、天才なんだなあ
観終わった後しばらく動けなかったなあ〜

冒頭で水に浮かんだ空と階段と飛行機、ラストで実物を映してきたところでありえん膝を打った、勝てない…
しかもずっと固定と横回しのカメラで撮影されてた映像が、上記のラストだけ上下になるの、圧倒的にズルイよね そ〜いう物理的な部分で観客に開けた気持ちを与えてくるの本当にズルイと思うの

常に情報過多、映像も音声もどこに焦点を当てているのかぱっと見でわかることが出来ない もちろんどの画面にも"主人公"があるんだけど
どこかの記事で読みましたが、多くの部分を引きで、また手前も後方も同じように全部にピントを合わせて撮影しているそうですね
さらにその画面に映っている物事全ての音声を拾っている 人工的な挿入曲もないし、その地で発生した音だけ
人生……
わたしはこの映画が好きだ



-
物語中盤まではただ起こることをカメラに収めてる感じがあって、単調だったのでこれどうなるんだろと思ってたんですが(フルチンやったー✌️デカイ✌️)、妊娠したところでああここが転機だなと
そこから山なりに盛り上がってきてとうとう迎えるキービジュアルでもある海辺のシーン… 命であり、愛である
クレオを取り囲むみんなの人生が、時間が、同じように等しく流れていて全員が同じ空間に生きている
映画を通じて、こんなに心にシッカリと響かせるのはスゴイことだなあと思います
団長

団長の感想・評価

3.5
自分にはキャプテンマーベルがお似合いかな…
良い劇場の大スクリーンだから最後まで観れた
(午後に観たIMAXよりスクリーン大きいかった😅)
そんな私でもメインビジュアルになってるビーチのシーンは凄い!と思った。
波の音とフェルミンが怖かったです

オープニングで地面を写して、エンドロールで空を写しているのが印象的でした
misuzu

misuzuの感想・評価

4.0
モノクロなのに鮮やかさを感じる映像がとにかく美しい。
スクロールするような長回しのカメラワークの効果で、映画を観ているというより自分がその世界の中に入ってしまったかのようなリアリティさがあった。
心にそっと寄り添ってくれるような温かさと優しさを感じられる良作。

032 / 2019年
かんげ

かんげの感想・評価

3.8
「楽しいか」と聞かれると、決して楽しい映画ではないと思いますが、「興味をそそられる」という意味で、面白い映画でした。

政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコ。ひとりの家政婦と雇い主一家の関係を、アカデミー賞受賞監督アルフォンソ・キュアロンが鮮やかに、かつ感情豊かに描く。

ドラマとしては、ソフィアとクレオの2人の女性にそれぞれ起きた悲しい出来事と、それを乗り越える第1歩というところでしょうか。 歴史的・社会的な背景はありますが、それを声高に叫ぶものではありません。

アルフォンソ・キュアロンの自伝的映画だと聞いていましたが、ずっと誰がキュアロンにあたるのか、分かりませんでした。主観が排除されているんですね。個人的な映画ではあるが、自分の記憶のみに頼った作品ではない、ということでしょうか。

淡々とドラマは進んでいきます。まあ、地味です。 映画会社が手を挙げなかったのは無理もないでしょう。そういう大きな経済の流れからこぼれてしまったところに、本作が扱った物語も存在していたわけで、その構図自体に本作の存在意義があるようにも感じます。

また、絵作り、音作りにも強いこだわりを感じます。

劇伴を使わず、音楽は劇中に流れるものだけで構成されていたり、近頃流行っているASMR動画のように、ある1点の音だけを強調したかのように音響がデザインされています。先ほど、「主観は排除」と書きましたが、この音の演出だけは、キュアロンの記憶をたどっているような感覚を得ました。

カメラの動きも独特で、ロングショットが多く、ズームイン・ズームアウトはあまりなく、等速で水平方向にだけパーンするというシーンが多くありました。登場人物と距離をおき、気持ちを入り込ませないような意図があるのかと思いました。一方で、主要登場人物以外に、妙に印象に残るようなシーンが挿入されたり、画面の一部で「これは何なんだろう?」と気になるものを、わざわざ入れ込んでいたりもします。

やたらと水がからんだシーンが多かったり、家族の別れのシーンの直後に誰かがウェディングパーティを開いていたり、ピストルごっこと実際の銃撃を長い時間を挟んで重ねあわせたり、いろんなイメージの対比を試みているようですね。

そういう意味では、汚れた床をブラシで掃除し、その濡れた床面に、飛行機が空を飛んでいくところが映りこむという冒頭のシーンは、本作の全体を暗示しているようにも思えます。

ところで、この作品、PCやテレビの画面で観て、集中できるのでしょうか? スクリーンでこそ観るべき映画ではないでしょうか。それがNetflix配給で作られているという構図も、それ自体がアートなんじゃないかと思いました。

字幕では、クレオたちが使う先住民の言語を< >でくくることで、スペイン語と区別していました。ただ、これには目と頭が追いつかず、言語を意識することはできませんでした。たぶん英語圏の人も同じ状態なんじゃないかと思いますが、どうなんでしょう? それとも、スペイン語にはなじみがあるので、自然と区別して観られたのでしょうか? 僕たちが感じることのできない映画体験があったかもしれないですね。

最後に、ひとこと言えるのは「映画館で、上映途中で退出する者に、ろくな奴はいない」ということですね。

https://kange.theblog.me/posts/5906506
チヤ

チヤの感想・評価

4.0
激動の70年代メキシコを生きるあるハウスメイドの物語。現実味のある日常描写から感じられる没入感は推し量ることはできず、劇場の大スクリーンで観たかった作品
Netflixと劇場公開の問題は一旦置いておいて、この作品を映画館で見ることができて良かった。
「アーティスト」でも思ったことだけど、映像技術が向上した現代で、いま一度白黒で撮るということは、逆に映像美が際立つようで、たくさん余白がもたらされとても良い演出になっているような気がする。

BGMが無くても、メキシコの街角では誰かが楽器を演奏し、クラクションが鳴るし、子どもたちも笑い転げる。犬は吠える。自転車で走り、踊り、映画を見て、抱きしめ、オーラ!と挨拶する。

これぞ映画って作品だなー。キュアロン最高だなー。
もへじ

もへじの感想・評価

3.2
最初と最後のカットの対比がとても印象的。確かに劇場で観られてよかった。とても綺麗で丁寧な映像だったけど家で観てたらちょっと飽きそう。Netflixしかお金を出さなかったのもわかる。淡々とした映像を丁寧に積み上げていった結果、メッセージが浮かび上がってくる感じは、映画としてとてもお洒落。
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