ROMA/ローマの作品情報・感想・評価

ROMA/ローマ2018年製作の映画)

Roma

上映日:2019年03月09日

製作国:

上映時間:135分

3.9

あらすじ

「ROMA/ローマ」に投稿された感想・評価

iceblue

iceblueの感想・評価

4.4
彼女は自らの痛みに耐え、左側を見つめ続けた。何が起きているのか不安な気持ちで左側ばかり気にしていた…年若い家政婦クレオの身に起きた残酷な出来事。
口数少ない彼女は様々な想いを胸に秘め、仕事をこなし子供たちを愛し懸命に生きていた…
そんな彼女を見ていたからこそ、あの浜辺の一言の重みが深く深く胸に刺さる、悲しみと安堵に満ちたシーンでした。
   
ユーモラスな車庫入れや元気すぎる犬。
カッコばかりの武術。(あの彼は虚勢を張って生きるしかなく、武道を盾に心を置き去りにしてしまった)
広い家を駆け回る子供たちや街の雑踏、山あいの豊かな農地や山火事の消火など、様々なモチーフやシーンが生き生きと描かれ、すみずみまで鮮明な映像美は見応えがありました。
 
モノクロより柔らかく、セピア色に見えたこの風合いがセンチメンタルを呼び覚まして、洗濯場の泡や水たまりに映る空までも愛おしく、風や光を肌に感じるような瑞々しさが魅力。
勿論それは、スクリーンで観たからだと強く思いました。
やっと観れたー!Netflixで。長かったけど、良かった。辛かったけど、良かった。映画館で上映してたときやっぱり行くんだったな
waca

wacaの感想・評価

3.4
【極端なまでの心理描写がエグい💦】
70年代のメキシコにてとある豪邸に仕える家政婦が主人公のヒューマンドラマ。とにかく普段の日常の繰り返しではあるが、そのひとつひとつの展開がとても丁寧に描かれており、例えば家族みんなで食後のアイスクリームを食べるシーンはエグいほどに家族全員の心理が伝わる手法だと思います。
アイスクリームを下向いて舐める姿ってこんなに哀愁を表現できるものなんだと勉強になりました!やっぱり映画っておもしろいww
tt

ttの感想・評価

4.5
海のシーン。そこから、全てが輝いて見える。
46いの96

46いの96の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます



稀代の名作。そうなのかもしれないと、私も思う。奥行きを感じさせる映像がきれい。柔らかな陽光。なんかすごいものが内包されている感じ。横移動のキャメラ。


でも、私には観ている最中から少し、そして観た後も違和感が残っている。この大絶賛されている作品について、それほどでもないという感想を書くのは、気が重いし、気が引ける。でも、自分に正直でありたいな。多分、書いたら書いたで後悔して、きっと落ち込む。でも、書かないでくすぶっているのもイヤだ。臆病でこわがりだけど、書いてみます。(→それで下書きしたまま蔵に入れて、お蔵入りのままにしようか、蔵出ししようか、なんとなくズルズルしていました。)勘違いも甚だしい文章かもしれません。あらかじめあやまりたいです。ごめんなさい。





やっぱりわたしはイエロー(黄色人種)なんだ。
それが、鑑賞後さいしょに浮かんだ言葉で、もしかしたらそれがこの映画に対する、私の違和感の根本なのかもしれないという気がしている。(こんな書き方ではうまく伝わらないですね)


白人で裕福な一家と、そこで家政婦として働くメキシコ人の女性クレオ。その間にある、越えられない壁。抱き合っても、両者の間にある隙間は、混じり合って溶け出したりはしないだろう。彼らは、彼女(クレオ)をわかろうとしているのだろうか。彼らにとって、クレオは、ただの都合の良い人なんじゃないだろうか。


雇用主と使用人。その間にある壁。
終盤の、波打ち際で、彼らはクレオに「好きだ」と告げる。その「好き」とは、なんだろう。クレオが命を助けてくれたからの「好き」であって、もしも彼女が助けられなかったとしたら、それでも彼らは、彼女に抱きついて、彼女を抱きしめて、「好き」と言ったのだろうか。(私はあの場面で泣いたのにもかかわらず。)


無垢(なように感じられる)子ら。子らが、彼女を好きだということはとてもよく伝わってくる。彼女を必要としていることも。この場合、彼らの抱く親愛の情は、母に対する愛情を同じなのだろうか。やはり、そこには雇っているもの/雇われているものの壁があり、その壁の間には、金銭が介在している。


この映画は、両者の間にある壁を際立たせている(ように私には感じられた)。この違和感を突き詰めていってしまうと、イエローだから(サルトル&ボーヴォワール)の話(根本にある差別の話)にまでいってしまうような気がして、そして、そういう僅かに知っているだけの話を持ち出して、無理矢理こじつけようとする私自身に対して、誰よりも私が嫌悪感を抱いてしまう。私はこういう私が嫌だ。なんでそんなこと頭をよぎっちゃったんだろう。


男どもはクソで、じゃあ、これは女性礼賛の映画なのだろうか。クレオと、一家の母との間に、連帯はあったのだろうか。いや、あったのだろう。でも、それも少し危うげだ。女性礼賛だとするならば、これは個としての、「ひとりの女性」としての彼女への礼賛であって、「女性たち」への礼賛ではない。どうして女性たちを分断させたの?そう感じてしまう。


どうしたって私はクレオに肩入れして観る。終盤の、クレオが発する、心情の吐露(終盤で初めて発した吐露だった)に、心を打たれる。私のスコアは全て、クレオに捧げたい。


これは、ある種の贖罪に近いものなのだろうか。あの飛行機に、クレオが乗ることはない。見上げるだけである(見上げることすらしなかったかも)。この映画は、どちらかといえば、のぞき込まないですませたい問題が潜んでいる映画だと感じたのだれど、それはやはり、私自身がひねくれた偏屈な、天邪鬼だからなんだろう。さあ、ここまで書いちゃって、どうする私? それは、レビューのっけたあとできっと自分でわかってくるだろう。
はじめの20分、ファ!?まだ20分!
と思ったけど、地震のシーンくらいからはどんどん引き込まれていった。

出産については、稲川淳二。
怖いな怖いな〜とフラグビンビン。

ストーリーよりも、「空気感」「雰囲気」が印象に残った。

映像は日常の生活をだらだら写しているだけだけど、無駄がない。
その意味では小津作品に通じる気もする。
※家の家具もメキシコのリアル家族からめちゃめちゃ取り寄せた模様!地味に見えるけどイケてるプロフェッショナルは細部にこそ拘り!くぅぅ!


BGMはぼぼなかったけど、海、山、街などなど日常の音によってどんどん引き込まれた。

終盤、自分があの家族の一員のような感覚に陥ったけど、背景には音が作用してんかなと思う。

淡々と映像が流れていく。

いろんなことを考えさせてくれる
静か でも刺激的な映画。

Netflixで見たけど、大きなスクリーンでも見たいなと思った。
対になっているオープニングとラストシーン。地上から天上へ。滑らかに流れるカメラは、寡黙なクレオを取り巻く混沌とした世界を捉え、雑多で遠慮なく溢れる音たちが世界を豊かなものにする。そして水は予感の装置として雄弁に語る。雨や雹、乾杯で溢れる酒、荒波。

正直前半は360度回転パンとかでかけるシーンが毎度横移動の長回しとかカメラの動きがあざとく感じて集中できなかったりもしたのだけれど、中盤以降は目が離せなくなり引きこまれた。
ストーリーから外れるようなところで印象的なショット(火事の中でうたう男や蟹)が多々あり、数日経ってみるとそちらのほうが記憶に焼き付いて思い出されてくる。
まだ良さがわからん!
mami

mamiの感想・評価

-
“Estamos solas. No importa lo que te digan,siempre estamos solas”

“Yo no quería que naciera”
“Te queremos mucho,Cleo”
全て白黒というだけではなく、広めの画面に、主人公とは別で映し出される様々な場面に自然と目がいってしまう不思議な映像体験だった。

出産のくだりでは本当にもう、感動とかじゃなくて不憫すぎて涙が出た。こんなのってない…
雇い主の奥さん最初嫌な奴かと思ったけど、精神的に不安定だったんだろうな。あの家族が素敵に暮らすことを祈るしかない。

っぱ男はゴミクズだわこりゃ…
>|