ダイセロス森本

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

4.5
ティモシー・シャラメ主演作。1991年。高校卒業したての夏休み。主人公ダニエルは叔母の家があるケープ・コッドで過ごすことになる。夏休みは観光客であふれかえる町。とあるパーティーで出会う不良の男性ハンターに魅力を感じたダニエルは、彼と一緒にマリファナを密売しはじめ、その一方で、ハンターの妹マッケイラーと恋をする。


マッケイラーは町の美人として有名…みたいな感じがまた良い。普通にありえる話だしどこにでもある話だけど、ぼさぼさ君がこういう女に転がされるのはたのしいし、っていうかもっとそれを見せてくれよってめちゃくちゃ思った。

ごちゃごちゃの関係でなかなか楽しい。ネオンの感じも素敵で、古さが良く出ている。VHSのノイズのようなタイトルがまた魅かれるし、最近見なくなったドライブインシアターで物語が展開していくのも魅力的。

俳優も色々と豪華で、あとから出てくる大人も結構一流。見ていて安心のメンツ。
やっぱり配色が昔ながらで、アメ車もめちゃくちゃ良い。

さて注目のティモシーだけど、やっぱり彼は細すぎるちょっと怖い。顔の輪郭がはっきりしすぎて、どこか危ない雰囲気がある、しかもこれで麻薬の密売を始めてしまう純粋な青年っていう役柄がまた最高。どうにかして元の生活に戻してやりたい親心があるけれど、どこかでこのまま堕落させてしまいたい心も出てくる不思議な顔立ち。

純粋で面白くない、目立たない青年がきらきらした兄妹に魅かれることによりどんどん変わっていく感じが最高に気持ち良い。
最初は純粋さに魅かれていただろう彼女が次第に何を見ているのか、どんどんわからなくなってくる。

ハリケーンが来る辺りからの展開は面白い。

ティモシーの服がひたすらにダサくて好き~~!

ただの普通の、本当に変哲のない映画だけれど、こういうのはこれからも生まれてほしい。
アメリカとネオンとアメ車と80~90年代。これさえあれば話は面白い。

マイカ・モンローとダコタ・ファニングがまだイマイチよくわかってないです、、、すみません