トムトム

ジャングル・クルーズのトムトムのレビュー・感想・評価

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)
2.5
不老不死の霊薬たる奇跡の花を探しに植物学者エミリー・ブラントが危険が待ち受けるジャングルの探検の案内役に選んだのは……

ドウェイン・ジョンソン

はい終了。もう解決しました。

ロック様映画の最大の問題点がコレです。
ロック様に頼り甲斐がありすぎるためにサスペンスが発生させにくいことです。

もうジャングルの脅威くらいならロック様だったら半裸で多分船がなくても奇跡の花くらい持ち帰ってきてくれそうです。

ロック様映画に緊迫感持たせるなら
「ゴジラvs.コングvs.ザ・ロック」くらいでないと。

そのためドウェイン・ジョンソンが登場して以降がほぼ消化試合みたいな物です。
そうすると上映時間127分は長すぎて冗長に感じます。
89分くらいなら完璧だったのではないでしょうか。

中盤のロック様の秘密が判明してからは若干持ち直しましたが、序盤の80年代ライクな「インディジョーンズ」の劣化版の様なクラシカルなアドベンチャーはイマイチ退屈でした。

下手なジョークを連発して口八丁手八丁なペテン師キャラの主人公にイマイチドウェイン・ジョンソンがハマっていませんでした。
ロック様はキャラもコスチュームも窮屈そうで早く上半身裸にさせてあげたかったですね。

近年のディズニーのLGBTQに対するはっきりとした主張を映画に盛り込む姿勢は尊敬できますが、今作は適当すぎました。
弟のゲイ設定やラストの女性達の拍手など、取ってつけた感があまりにひどい。

ヒロインの行動が酷くて好感度が低いのも問題でした。

マッチョなヒーローと金髪ヒロインがキスしてめでたしめでたしのラスト感は逆に最近珍しくて懐かしい気分になりました。

午後ロー感覚が満載の映画ですので午後ロー放映時に無理矢理80分くらいに縮めたバージョンは傑作になりそうな気がします。

最近の東京ディズニーランドの「カリブの海賊」がジョニー・デップに寄せてきているように「ジャングルクルーズ」もドウェイン・ジョンソンに寄せてくるんでしょうか。

あと映画化していないアトラクションって何かありますかね。

次回作は心に傷を負ったベトナム帰還兵老ハンターが主人公の「プーさんのハニーハント」でお願いします。
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