やすひろさん

記憶にございません!のやすひろさんのレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
3.8
2022年
150本目
「記憶にございません」

政治家が国会での追及をかわす時の常套句「記憶にございません」
ならばいっそ本当に記憶喪失にしてみたらどうだ⁉︎っていう発想で作った映画がこれ(かどうかはわかりません笑)
けどまあそんな感じ

あらすじ
史上最低支持率総理が記憶を無くしたことで従来路線を捨て家族や政治と向き合って行く話

見たきっかけ
劇場公開中の「大河への道」で中井貴一の演技が日本人にしてはいいなと思って(今さらw)三谷幸喜のこちらをチョイス

感想
演技
やっぱり中井貴一がうまい。小池栄子もうまい。かなり二人ともメリハリをつけて演技するんだけどわざとらしさがない。おそらく邦画では「わかりやすさ」を演技に求められるから普通の役者だとどうしても不自然さや芝居がかったところがあってそれが嫌なんだけど心配なし。
次に画面に多く出てくる石田ゆり子もディーンももちろんOK
コメディとして、どうしても真面目一辺倒ではなくて涙あり笑いありに持って行きたいことはわかるんだけど笑いの質がなんとかならないか⁉︎
例えば総理が妻の事を後半ことあるごとに「顔がタイプなんで」っていうのはしつこくてツッコミどころがあって面白い!
だけど半ズボンや福耳の大臣フィリピンパブ大臣とか全然おもしろくないしだからなんなの?だよね。伏線にもなってなかったし。
Rollyのキャラとか笑わせるわけじゃないけどキャラ立ってたしすごく良いのに比べると、ギャグ閣僚?は俳優のせいではないところで残念。

ストーリー
記憶喪失になりあまりにも過去の自分がひどいことと対峙し自分が変わることで人の目も変わり人を巻き込む様は痛快までは行かないけど素直に楽しい。もちろん都合の良いところもあるが。
最後の妻へのスピーチは中井貴一以外なら滑ってしらけてかもだけど流石の着地。子供時代からつながる真相もどんでん返しで良きかな。

満足の映画でした
やすひろさん

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