食わず嫌いしている現代邦画。
三谷幸喜の監督、脚本おもしろかったです。記憶喪失の総理大臣役に中井貴一。他にもこの役にこの人、これ以上の配役が思いつかない、何よりのキャスティングの妙。それに息つくヒマない小ネタのオンパレード。100%真っ黒な悪人もいなくて、政治を題材にしていますが、結局、人情噺でもあるなと気づきました。
とぼけた笑い、思い出せる範囲でいちばん小さく笑ったのが、雇われたスナイパーの武器かしら😂
あ、あと「me too」発言。あれはまことしやかに流通していた米大統領夫人との会話の伝説的エピソードの方が百倍面白いけれど、あちこちからそういうシニカルになるはずの政治ネタが集まっていましたね。
記憶喪失になった不人気な総理大臣が政治に目覚めていく過程はどこか「プロジェクトX」を見届けているようで爽快で、素直に楽しみました。
小学生のなりたい職業に、「総理大臣」って卒業文集に書く子、かつてはたしかにいました。子どもたちから尊敬される立場であってほしいですね。