おとうちゃん

記憶にございません!のおとうちゃんのレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
3.8
好きなタイプなんだ!

嫌われ者の総理大臣が、国民に石をぶつけられ、記憶を無くしちゃったから...さあ、大変!

三谷幸喜→総理大臣といえば1997年テレビドラマ...右肩下がりに視聴率が低迷した屈辱の『総理と呼ばないで』を思い出す。

一度は苦汁を飲まされた総理モノ…リベンジなるか!?

個人的に三谷監督は『古畑任三郎』や『12人の優しい日本人』のように、密室型の作品は得意だが、『清洲会議』『ギャラクシー街道』のようにスケールが大きくなるほど つまらなくなる印象がある。

今回も『総理と呼ばないで』の悪夢の再来か!?...と思いきや・・・
この映画、日本の最高権力者の記憶喪失という大きなスケールの様相を見せて、実は総理官邸内の密室劇が殆ど。

こうなりゃ三谷の得意技♪

主演は人の良さそな悪人顔、中井貴一...この役は この人しかいない、納得のハマり役。

ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市…役者の魅力を引き出すことに長けた三谷マジックここに復活。

特筆すべきは、総理から「ありがとう」と言われるたびに驚く秘書官、小池栄子…ツンデレな彼女の存在が、この映画を より面白くしている🤗ダンスツボ🎶

「記憶をなくした総理大臣にしか、できないことがある」
憲政史上 国民から最も嫌われている総理から、憲政史上 最も自由な総理になった、ただの男とその仲間たち。

これぞ日本のエンタテイメント!

ここ数年の長いなが〜い低迷期、ついに脱出♪
今までのブランクは…記憶にございません!