もやし

記憶にございません!のもやしのレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
4.7
かなり好きな感じだった!
コメディなのに骨太で、見終わった頃には若干疲れてた笑 最近のコメディって内容濃いよねえ。


嫌われものの不正ばっかしてる総理大臣が、事故で政治家時代の記憶を失い良い人になっちゃう話笑

単に記憶がないだけなのに皆深読みしちゃうところとかかなり笑うし、あと実質総理大臣がいなくても国が機能しちゃう感じとかはちょっと笑っていいんだか何だかだけど…笑

政治全てに誠実であろうとする主人公だけど、そうすると必ず矛盾にぶち当たるというところもあって、政治の簡易的な勉強になる映画でもありました。

でも実際の問題点の描写や解決方法はとてもユーモアがあって、というかふざけていて笑、全然深刻にならずに物事が進むので楽しいです。あくまで比喩的なんですよね。



結構政治関係ないギャグ描写も多くてそこは好みかも。個人的にはかなり冴えてるように感じました。笑いました笑
そういうところ削ぎ落としてテーマ掘り下げてたら本格的な風刺コメディになってたかもだけど、そんな需要はさほどないのかもなー

首相官邸に呼ばれたからにはバームクーヘンぐらいは出てくるかと思ってたがハッピーターンとはなはわろた。




しがらみに囚われない人が業界の常識をぶっ壊すって感じは少しフォードVSフェラーリっぽかった。
そして純粋なことやってるだけじゃ駄目なんだっていう一応の大人な結論に落ち着くところも似てて好きでした。
ラストの中井貴一の表情が深すぎる。

吉田羊小池栄子石田ゆり子斉藤由貴、華があって良かったです。

子供も大人も楽しい良作!

しかしどこまで正しく生きられるかって、考えちゃうよねー
俺はもうことなかれ主義から脱して正しいことを実践し続ける元気はないぞよ……笑
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