北の友

ラストレターの北の友のレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
4.0
1995年のラブレターから25年、岩井俊二監督のラストレターを待ちわびていた。館内はほぼ満席。世代が似通った人で皆、岩井作品を待っていたのだなあと勝手に思う。映画の創り手と観客の25年にはどれだけ膨大なエピソードが溢れているのだろう。ラブレター依頼監督のコンセプト、日常の自然、美しい少女達、図書室、手紙、時間を映像の中で踊らせる。そこで一緒に踊るのも自由だ。アジアの映画祭で同じ匂いを感じた映画があった事を思い出す。詩情あふれると予告に出ていたが詩は余白、空白を味わうもの。1冊の詩集を読むように楽しみたい。
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