SatoshiFujiwara

ラストレターのSatoshiFujiwaraのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
3.2
おっさんの心の奥底に内在する中二病的な願望が先鋭化されて臆面なく開陳されているのがあっぱれ、というかもはやセルフパロディの域。あるいは無理が通れば道理引っ込む。毀誉褒貶どこ吹く風、岩井俊二は岩井俊二であり続けるのが凄いが、しかしながら『リップヴァンウィンクルの花嫁』ではもともとシュールというかフェアリーテイル的な立て付けであったからその中での岩井俊二的な創造/想像性が弾けていて素晴らしかったのだが、これはねぇ…。やたらと評判が良い本作だが、ひねくれた意見が少しはあってもよかろう。それが健全である(笑)。とは言えまるで惹かれない、と言っても嘘になるのでめんどくせえ作品です。
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