すずき

ゾンビランド:ダブルタップのすずきのレビュー・感想・評価

3.6
ゾンビ・アポカリプス後のアメリカ。
主人公の青年コロンバスは、ゾンビ殺しのプロのタラハシー(性格悪い)と、ウィチタ&リトルロック姉妹(性格悪い)と共に、自由で気ままな生活を楽しんでいた。
ある日コロンバスは、ウィチタに求婚するのだが、彼女はそれの返答を曖昧にしたまま、リトルロックと共に去ってしまう。
しばらくの後、彼らの前に再び戻ったウィチタだったが、なんとリトルロックが彼女の元から、平和主義者の男と共に去ってしまったらしい。
リトルロックを連れ戻す為に追いかける3人だったが、コロンバスの新しいガールフレンドのマディソンもそれに同行する。
果たしてリトルロックと三角関係の行方は如何に…

前作「ゾンビランド」から10年越しの続編。
10年前っつーと、自分が映画にハマり出した前後かしら。
前作は面白かった記憶あるけど、そこまで思い入れが強い訳でもないのよね。
しかし、メインキャストが軒並み出世してるにも関わらず、無事全員揃って続投!これは嬉しいし、有難い事です。
前作を見てない新規さんも十分に楽しめる内容です。

ストーリーは、「家」と「家族」をテーマにした、実はかなり優しいお話。
ゾンビ物とは思えない、楽しいノリは前作のまま。

新キャラとして、コロンバスのガールフレンド、マディソンが登場。
これが実に良いキャラしてて、一言でいうとバカ。二言でいうとすっごいバカ、なキャラだ。
よくそんな知能でこの「黙録示(もくろくじ)」の世界を生き延びられたな!
でもトラブルメーカーではあるが悪意は無いし、なんだかんだで良い子なのだ。
見ていてストレスが溜まるような子ではなかった。

新キャラと言えば、ゾンビも新種が誕生する。
バカなゾンビ「ホーマー」、賢いゾンビ「ホーキング」、隠密行動が得意なゾンビ「ニンジャ」。
オープニングでその存在が語られるが、しかし劇中には1,2体しか出てこない上、大した活躍はしていない。なんか設定倒れ?

更にボスクラスのゾンビに、規格外のタフネスと全力疾走するスピードを併せ持つ「T-800」も登場!
しかし、初登場時やたら強くてインパクトあったけど、後半は大量に登場して結局雑魚キャラ感。
「北斗の拳」の「名も無き修羅」みたいだな。

クライマックスは大量のT-800と、トラップ等の知略を活かして戦う、というもの。
しかしアクション的には前作の、タラハシーのガン=カタの方が好きだな。

しかし、前作のコロンバスの「誤射」事件がアメリカ中に広まってるらしい。
この世界の情報伝達方法は一体どうやってるんだろう?口伝て?
ゾンビ殺し方・オブザイヤーみたいな情報が伝わってるのは、コロンバスの与太話かと思ってたけど、それもマジなんだろうか?