かえるのエリー

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

3.9
評判が良いのを知っていたので、ずっと観たかった作品。ようやくAmazonプライムにきたー!ポチリ。

若草物語、子供の頃に絵本で読んだ気もするが、4人姉妹ということ以外はサッパリ覚えていなく、映画観賞後にWikipediaで復習。物語は続編、第3、第4まであるが、本作は内容的に続編までと思われる。時間軸が結構な勢いで行ったり来たりするので最初は困惑するものの、一つ一つのエピソードに沿って飛ぶので、途中から慣れてきた。


以下ネタバレ感想


なにせ物語を全然覚えてないので、初めての如く楽しめたが、前衛的な価値観を持つ次女ジョーの過ちにはヤキモキ。ウダウダ言わず仕事も愛も両方実らせなさいな!と檄を送りたくなるが、そこは南北戦争時代、女性の生き方に選択肢がなかったことの表れと言えよう。ただ、そんな男社会の世の中なのに、物語の中心が女性ばかりということに、自伝的に書いたジョーのプライドを感じる。

そのプライドが実って最後に製版されるシーン、1冊の本が出来上がっていく工程の美しさよ。。。

4姉妹のキャストがとてもよい。ジョーを演じたシアーシャはさすがだし、末っ子エイミーのフローレンスは「ミッドサマー」の拗らせを少し彷彿させつつ、ジョーが後から気づいた大事なものをしっかりキャッチしてる具合もよい(笑) そのキャッチされたローリーことティモシー君は色男ぶりで世間を騒がせているが、常識にとらわれない坊ちゃんぶりが絶妙だった(演技もイケるのね、と見直した)

そして夫の留守中に家を支えながらも、他者への慈悲深い行動をみせる母(ローラ・ダーン)も素敵だった。