玻璃

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語の玻璃のレビュー・感想・評価

4.9
過去と現在を行き来する、斬新な描き方。
最初は違和感を覚えていた邦題「ストーリー・オブ・マイライフ/ 私の若草物語」だったが、その意味がわかったような気がした。

小学生の頃に出会って、何度も読み返した若草物語。大好きなあの世界観がそのまま表現されていて感動した。
特にジョーとローリーのお茶目なやり取りは本を読んで思い描いていた通りでびっくり。

原作を読んでいた子供の頃は、エイミーの性格があまり好きではなくて。
でも今作で、大人になった彼女の台詞を聞いたことで、彼女の人間性や末っ子の苦悩を考えさせられた。
特にエイミーは、分野は違えどジョーと同じ芸術家志望。才能溢れる姉を見て、苦しい部分も多々あったのではないかと感じた。
今作によって子供のころとはまた違うものが見えてきて、大人になった今、もう一度原作を読み直したくなった。
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