ぼうるちゃん

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のぼうるちゃんのレビュー・感想・評価

4.0

小さい頃割と好きで何度か読んだ若草物語。
なんかこう、確かにあの中だったらジョーのあのシーンはこう胸詰まるものがある。
逆にそこしか覚えてないけれど。

誰もが考えるハッピーエンドのあと、この登場人物たちはどうなったんだろう?というところが、こういう形で膨らませていったのかという天晴れな感じ。

ネタバレになるので書けないが、確かに私だったらそれは書けない、、、という最後の肝。
不在を埋めても埋めなくても、それでも人生は進んでいくし、血が繋がっても繋がってなくてもというあたたかさがある。
1人の女性を4人のキャラクター、もしくは母親なども通して描いた感じなのに、それぞれに正直。

全く照れも遠慮もなく、人に勧めたくなる映画。
男でも女でも、ライターやアーティストをWikipediaで調べて、その死に方を見てはショックを受ける私のような人間に、少しだけ心の余裕を与えてくれるような。笑

見ながら、あれ?ピーターラビットの作家って最後どうやって死んだっけ?と気が散ったけれど、まあ死に方もなんでもいいのかもしらないな。
結局本人にしかわからない。

そして出演者が豪華すぎて、何度かエ?エ?と動揺したけど、ストーリーとキャラが生き生きしているので、役者に引っ張られないというか、あくまで4姉妹のそれぞれで、これって実はすごいのでは、、、?と思うなど。
ママの打ち明け話には、私もこれからまだ良い人間を目指せるのかも!?と勇気をもらう。