gorgonzolacoco

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のgorgonzolacocoのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

シアーシャ大好き
シャラメ大好き
グレタガーウィグ大好き
なので楽しみに試写へ!

NYで家庭教師として働きながら小説を出版社に持ち込む現在のジョーと
過去のジョーと姉妹のエピソードがサイドストーリーとして進む、二輪構成。

子供の頃に読んだ若草物語は、少女時代の四姉妹と母、近隣の人との話だったので
大人になった四人がこんな風にそれぞれ違う人生を歩んでいることは知らなかった。もう一度、読まねば。

女性の自立を阻む世の摂理。財産や仕事は男のもの、生きていくための結婚をしなければならない、そんなものに抵抗するジョー。
街中をスカートの裾を掴んで駆け抜けるシアーシャ・ローナンのしなやかさとエネルギーよ。

ローリー 、ティモテ・シャラメのうっとりするような微笑みと、社会性の備わっていない幼い子供のような脆さ。そしてジョーと共鳴する魂、ずっと寄り添っていたいと思う切なさ。
自信あり気だったり、しょぼんと後ろ向きな雰囲気だったり、いろんな風に見せることができる俳優。ホント好き。

この二人がつるんでいる時のバランスの良さが最高にきれい。双子みたいに見える表情・輝き・衣装の色彩とデザイン。
モール付きのジャケットを羽織り、小説を書き上げるところ、ジョーにとっての戦闘服なのかと思う。

母ローラ・ダーン 娘に「怒り」を抑えることや、本当の愛について諭す場面。
妹フローレンス・ピュー 低い声とどっしりした存在感。
叔母メリル 生活のために金持ちと結婚する必要性を姪たちに説きながら、遺産としてジョーに館を残すあたり、次世代への希望。

そういえば、ルイ・ガレルがジョーを得る男性なのだが、パリの恋人たちの「言われるがまま男」のイメージが強烈だったのでちょっと可笑しみあり。
結婚しない宣言していたジョーは彼と結婚して、いいのだろうか。姉妹たちのノリに押されて結婚したけど、いいのだろうか。と、思った。
ラストは主人公を結婚させます、と出版社の要求を飲んだ、あの最後のジョーはオルコット自身と見るのか?
その違和感が監督の狙い?

音楽はアレクサンドル・デスプラ、さすが!
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