グレタ・ガーウィグ×シアーシャ・ローナンの「レディ・バード」コンビが贈る最新作
でも個人的には、グレタは監督ではなく俳優としての彼女の方が好きだ
前作も今作も、本当に素敵だし素晴らしい映画なのは間違いないけれど、エンターテインメントとしての何かが足りないような気がしてしまうのだ
本人が女優だけあって、出演者の見せ方は本当に上手
シアーシャもエマ・ワトソンと、ティモシー・シャラメも、絵に描いたように美しい
その美しさに見入ってしまい、作品はあっという間なんだけれど、没入感があまり感じられない
面白い映画は、自分が映画を観ていることを忘れさせてくれるけれど、この作品はずっと映画を観ている自分が存在してしまう
うまく言えないんだけど、面白いのにあと一つ、何かが足りなく感じてしまうのは、そこら辺が原因なのかもしれない
あとは日本人にとって、外国人を見た目で判断するのがすごく難しく、例えばパッと見て外国人の年齢を当てるのは困難だ
この映画は、時系列が飛び飛びになる演出がされているので、上記の理由から混乱してしまう部分がある
勿論、ずっと作品に入り込んで、集中すればそんなことはないのだろうけれど、自分はそれが出来なかったことと相まって、途中でよく分からなくなってしまった
なので、これから観る人は「この映画は時系列が行ったり来たりする」という前提を頭に入れて観ると良いかもしれない