rico

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のricoのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

ロマンチックな御伽話ではなくて、ずっとお金の話ばかりしている現実的な映画でした。新聞社に短編を持ち込み原稿料の話し合いをする場面から映画が始まり、経済的に家族を養うために結婚相手を選べと叔母は何度も口にし、女性の自立はロクな仕事がないから不可能だと何度も主人公は言われる。クリスマスにはプレゼントもやり取りできず、貧乏だか好きな相手と結婚したメグは経済的に苦労する。終盤まで印税の取り分を何%にするかのやりとりを描くシビアさ。
二つの時代を交互に描いているけど、画面の色を変えて一目にどちらの時代かわかるようになっているのは素晴らしかった。映画によっては混乱してしまうこともあるのに。ベスが死んでしまう場面の対比がとくに良かったと思う。文芸映画は話をなぞってるだけみたいなのが多い印象だけど、編集がとても面白いと思った
rico

rico