グレタガーウィグ、この人の作品には何度助けられたことだろう。
幸せって何だ、愛を与え、与えられること?
生きていくには経済的な安定や将来設計もある程度必要で。何してもいいよ、期限つきなら。家族を安心させろ。そんなことは分かってる。
何一つ満足に為せないのならせめて、人に優しい人間でありたいのに。傘をぶつけられて濡れた肩につい苛ついてしまい、落ち込む。
常々生活においては、矛盾する考えの中をグラデーションで行ったり来たりするもので、多分それはどれも正しいんだと思う。だから迷うんだと思う。
今後の方向性をおおかた保留にしている身としては、何かしら選択する人たち、その勇気には無条件に尊敬してしまう。
人生の行く末をぼんやりと夢見つつ、未来が真っ白であることを怖いと感じるなんて思いもしなかったあの頃の無鉄砲な思い出は、手助けするでもなく説教するでもなく、ただ心の中で佇んでいる。
そのことの尊さがすごく感じられて、愛くるしいハッピーな場面に限って涙がこぼれた。
いつもいっぱいお世話になってる人、今は疎遠になっちゃった人、みんな元気でいてほしい。
そして久しぶりの映画館も嬉しかった。
いつか何かで恩返しできたらいいなと思いつつ、今は社会で与えられた役割をなんとか全うしてみよう。
食べることも寝ることも責任のうちだ、そう思ってまぁ、頑張ろうと思う。