このレビューはネタバレを含みます
若草物語の知識ゼロで鑑賞。
物語全編を通して描かれる周りが「大人」に変わって行く描写がグサグサ刺さってキツかった…。子供の頃のこの瞬間・この関係がいつまでも続く、皆ずっと一緒だと思っていたのにどんどん周りが変わって行くあの感じ。
話ではなく映画そのものも結構難しい映画だなと思いました。映画慣れしてる人向けというか。あんまり説明がないので。その割に時空コロコロ変わるし。説明がないからこそ、登場人物の心情もなんで急に気が変わったんだろうとかモヤモヤしてしまいました。主人公も独身で自分で稼いで生きていく映画かと思ったら、受け取り方は無限大∞な観る人に委ねる系の微妙な終わり方で残念な気持ちに。いや、アンタの思うベストエンドをはっきり描いてくれよ…。他の皆も現実に折り合いつけてそれぞれの幸せを見つけました。チャンチャン。
序盤は「映画館で映画観てる！」というワクワク感がある始まりだったし、中盤も隣の家のオジ様と三女の関係が美しくて滝のように涙しましたが、個人的には終盤のモヤモヤが多くてあまり好きではありませんでした…。
