自分の価値や幸せや未来は、自分の意思で決断し選択する。例えどんな偏見や壁があったとしても、それを諦めてはならない、諦めたくないと、彼女たちが、ジョーが教えてくれた。
過去と現在を交互に映し出し、色の暖かみで分ける構造、ラストにそれがとても効いていて面白かった。胸が張り裂けそうなくらい切なかったり、温かかったり、屋根裏に詰まった思い出と眩し過ぎるあの頃のノスタルジックで涙が込み上げたり。描かれない何気ない日常こそ、重要性がある、価値がある。ローリーとジョーの草原での会話、ジョーの叫び、川に手紙を流すシーン、そしてラストカット…これからもずっと忘れたくない、忘れないであろうシーンがたくさんあった。この映画を作った人たちに、グレタにありがとうって言いたい。
