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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のzpdのレビュー・感想・評価

3.4
総合点としては評価が高い中ごめんなさいまぁまぁ。

アカデミーで衣装デザイン賞を受賞したのも納得の可愛いドレスたち。画が華やかなシーンもあって素敵。若草物語は幼少期に読んでいたのでボンヤリとした記憶と共に鑑賞。(大草原の小さな家と記憶が被る)

エイミー(四女)とベス(三女)をずっとエイミーが三女で、ベスが四女だと思って観ていた…。いや、病に伏せてしまうのが三女で末っ子らしいちょいワガママな子が四女だという微かな記憶はちゃんとあったんだけど。見た目がベスの方が幼く見えてたんだもん…。(実際ベス役が99年生まれでエイミー役が96年生まれ)だから「大人しくてピアノ弾くような子が末っ子だったっけ?設定逆にしたのかな?」って思ってたらそのままでした…。

過去と現在の時間交錯の仕方があまり上手くないような、好みではなかった。過去の温かい思い出を暖色で、悩ましい現在を寒色で示していたから対応できたけど。あと7年の時間が経ってるのにビジュアルの変化があまり感じられなかった。エイミーで言えば13歳と20歳を同一人物が演じるのはちと無理が…笑。ベスのお人形にご飯あげるシーンとか「何歳がおままごとしてるんだ?」ってなった。ラストに行くにつれて駆け足で微妙な気持ちになってしまった。

少女時代からの卒業という精神面での成長を描いたのは強く伝わった。原作にも有るんだろうけどそれ以上に監督が入れ込みたかったんだろうなぁというのがあった。私は長年の特異な女子教育に、良くも悪くも人格形成の面で強く影響を受けている。フェミニズムと共に生きていくことは一生のテーマなのだと思う。まぁそんなんだから"少女から女性への成長"なんて大好物なんだけど、この映画に関してはあんまりハマらなかったのでちと哀しい。これは個人の問題で世間で高評価なのは頷ける。現代を生きる女性たちにこんなにも響く作品は最高だよ、!フェミニストとしても有名なエマ・ワトソンの起用は偶然か意図的なのか。一部の過剰で敏感なフェミニストと一部の男性による偏見によってフェミニスト=悪の印象を日本でも見受けられる。女性の権利向上を唱い、結局は男性差別をしているのではないかってね。(女性専用車で例を挙げられる。)そうじゃなくて、こういう事なんだよな。男だから…女だから…という固定観念に囚われず男女の垣根を越えた社会に生きようという考え"He For She"を示したエマのスピーチをここに。

https://youtu.be/jQbpLVI6DwE

四姉妹の母親が理想的な良妻賢母。その姿は娘たちに良き影響を与えている。夫を支え、子どもたちを愛し、見放さず、笑顔を絶やさない。母親とはそうあるべきだと思うし、それに自分はなれないな、無理だなとも思う。そんな自分に気づいた時、昔は大衆に迎合出来そうにない自分を恥じていた。でも今はそんな自分でいいと思っている。結婚するもしないも、誰を愛するも、何を学び、仕事にしていくかも、すべての選択は自分以外に決められるものではない。他人が口出しして良いことではない。四姉妹四様の生き方があったように、自分の幸せは自分で見つけたい。…なんてカッコいい事は言えないがせめてこれ以上後悔はしたくない。

長くなってしまった🤦‍♀️
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