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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のtjZeroのレビュー・感想・評価

4.3
《つながり①》 本作の物語内の”現在”は、1949年版『若草物語』の続きのお話になっていて、一昨日に予習として’49年版を観たばかりだったので、つながりとふくらみを感じられました。
しかも、”回想”として出てくる7年前の出来事は、まさに’49年版そのもの。
新旧の『若草物語』のリレーもスムーズだし、本作内の”現在”と”回想”の描き分けとシークエンスの並び方も巧みで、すっかり引き込まれてしまいました。

《つながり②》 コロナ自粛中に、13枚のビートルズのアルバムを聴き込んですっかりハマってしまいました。
その影響で、本作の四姉妹をビートルズのメンバーに当てはめて観てしまいました。
メンバーを年齢が高い順に並べると、
リンゴ→ジョン→ポール→ジョージ…となりますが、
四姉妹の性格や雰囲気に合うように並べ替えると、
メグ(長女)…ポール
ジョー(次女)…ジョン
ベス(三女)…ジョージ
エイミー(四女)…リンゴ
かなあ~、と思いました♪

《つながり③》 脚本・監督のグレタ・ガーウィグは、『フランシス・ハ』では主役の”Miss ハ”を演じていました。
ニュー🍎ヨークでダンス修行をしているフランシスと、本作で作家になるため同じくN.Y.にやって来るジョーの姿が重なります。
シアーシャ・ローナンが演じるジョーを演出しながら、ガーウィグは己が扮したフランシスを思い返していたことでしょう。

…このような3つのつながりを意識した上で本作を鑑賞すると、より立体的に楽しめるのではないでしょうか。
映画ファンとしては、ぜひ①と③はクリアしておいてもらいたいと思います。
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