みゆ

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のみゆのレビュー・感想・評価

3.6
2020.07.02(129)
劇場・字幕


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自分メモ
2020.07.01(128)
Amazonプライムビデオ・字幕にて
デトロイトを再鑑賞
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私の中の若草物語は、幼少期に触れた児童文学書やTVアニメで、それはそれは影響を受けたものだった。とにかくジョーに憧れ、自分をジョーだと思い、ジョーのように振る舞った。それくらい当時は夢中だった記憶がある。

だがそれ以降、成長するに連れ、私は若草物語を忘れていった。他にもっとその時々で夢中になるものが出てきたからだろう。

なので過去の若草物語の実写版にも全く触れることなく今まで来てしまった。

で、そんなお久しぶりの若草物語。昔の気持ちにかえれるかなと、ワクワクしていたのだが…

んー、うん、それで?

書いてしまうと冷たく見えてしまうが、今の時代のせいか、かつて感じた輝きを汲み取ることが出来なかった。

決して面白くなかった訳ではない。役者さんたちは皆素晴らしいし、物語に不満がある訳でもない。

ただ描かれている世界が少し綺麗過ぎるようには感じた。いわゆる悪役的な人は皆無だし、奴隷や使用人などが登場するのは極々最小限で、そこにわざとらしさを感じた。それが故にリアルさを得られなかったのだ。映画にリアルさが必ずしも必要な訳ではない。だが今回は何故かそこに物足りなさを感じてしまった。

グレタ・ガーウィグ監督の前作 レディ・バードも、面白かったけれど、特に響くものがなかった。今回も同じような印象なので、もしかしたら彼女が監督する作品とは相性がイマイチなのかもしれない。
みゆ

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