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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のwandaのレビュー・感想・評価

4.0
久しぶりに映画館での鑑賞。
それだけでも嬉しいのだけれど、マーチ四姉妹を眺めているのはとても幸せな時間だった。姉妹の喜怒哀楽と、私の感情がシンクロしたというか。
特に私の好きなシーンは、ジョーとエイミーの喧嘩、P・C、ピアノをもらうベス。それと、原作でひかれたのは、ジョーとベスの関係なので、あの海辺のシーンはもう…
つらい時期でも、工夫して明るく楽しく過ごし、時には思い切り喧嘩もする。
私は二人姉妹なので、あと二人きょうだいがいたら、さぞかし賑やかなんだろうなぁ、って。
姉妹の関係は親密で残酷でパワフル。一言で言い表せないくらい複雑なのは、いつの時代でもどこの国でも同じなのかもしれない。でも、何があっても、深いところで必ず繋がっているんだよね。


ここからは覚え書き。


グレタの若草物語は、他と差別化するために、あぁいう時系列が忙しい編集をしたり、現代風の要素(女性の自立、経済との関わり、結婚観)をとりいれたりしているのかしら?と想像。そのうち、1949年版と1995年版も観てみます。

私は他に映画化されてる『若草物語』を観たことないし、原作を熱く語れるほど詳しくもないですが、「いま映画化するならこのキャストでぴったりだったなぁ」と思った。
だって、長女メグがあのエマ・ワトソンで、次女ジョーは『レディバード』でグレタとコンビを組んだシアーシャちゃん。「私がジョーをやる必要がある」と監督に断言したそうな。ローリー・シャラメ君は、やっぱりシアーシャちゃんとの相性がよい。最近はキレキャラしか見てなかったローラ・ダーンがマーチ夫人で、「怒りをコントロールした」とか言っててフフッとなり。メリルは相変わらずのメリル節でマーチ伯母は貫禄じゅうぶん。
三女ベスは『シャープ・オブジェクト』でエイミー・アダムスの超やべぇ妹役を演じたエリザ・スカンレン。内気なベスと全然逆のキャラなので、グレタはよく決めたなぁ。四女エイミーのピュー子は、この役で初めて観た(『ミッドサマー』は絶対みたくないので笑)。ハスキーボイスで意外でしたが、愛すべき末っ子だった。スケートで必死にジョーを追いかけて行くの切ねぇし、いじらしい(泣いた)

鑑賞前はなるべく皆様の感想はみないようにしていた。そんな中でちらちら目にしたのが「ごちゃごちゃな時系列」ということ。
私はそうは感じなかったけれど、「原作のあのエピソードをこうねじ込んできたかー」と新鮮だった。確かに、時系列通り、または最初と最後以外が回想シーンの方が分かりやすいと思うけど、姉妹はそうそう平坦な人生を送ってるんじゃあないのよ、ということ?(笑)
あとは、想像より登場人物が早口だったのは面白かった。なんとなく、昔の作品の映像化って、会話がゆっくりめな気がしてたから。おかげで、台詞は原作のままだと思うけど、現代と変わりなく生き生きと感じた。(ちなみにジョーの台詞が「イカす!」と翻訳されてたのは、英語だと何と言ってたのかしら?笑)


とりとめなく書いてしまいました。
あっという間の時間だった。普段の私なら「135分長いよ、飽きた!」となりかねないのに。
ムック本を購入済なので、このあとじっくり読みます。もう一度映画館で観たいですが、こんな時期だとなかなか。
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