pilotis

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のpilotisのレビュー・感想・評価

4.5
現在の今年度キャスティング賞・ダンス賞

これだけ豪華な俳優陣バンバン出て(しかも序盤で出しまくるのが潔い!) 監督と各人の演技の絶妙な采配技術は勿論、食う食われるがなく化学反応バッチバチなの、一体キャスティングした人はどんな徳を積んできたんだろうね?
その中でもティモシーとシアーシャ・ローナン、最初の会話シーンから特別他の人との差別化や演出は無いのに「もうこの二人だな」というのが分かる。雰囲気も表情も最高に可愛いし最高。そして無邪気なダンスが最高に弾けている!!!
「ミッドサマー」のフローレンスビューも何を始めるか分からない、頑固で抗えないような目力と声色が映画を最高に面白くしている。

私は美しい4姉妹という設定はまず嫌いだ。成長して今までの生活が出来ない、人が離れていく変わっていくのは嫌だ(ここはジョーと共感したかもしれない)。なのでお話としては好きな部類ではないです。
最後の納得いかないけど納得するような、なんとも言えないジョーの表情が、それでも続けていく(生きていくことも)しかないんだよなぁ、という気持ちになりました。製本萌えしました。

この4姉妹はそれぞれ人生の意味合いや考え方が違うように、テーマが分かれているようです。たとえばメグは堅実・従来、ジョーは自立・自由、エイミーは現実、ベスは永遠と喪失と思いやり。
だからテディも同じようなテーマを持っていてジョーと居ると最高にマッチして見える。肩や頭の叩き方とかも気を使っていなくて良い。てか二人が最強で可愛い(何度も言う)。ベスとしもべ伯父さんのシーンも最高だった。
それは相性というものでもありましょうが、人生にどういう意味を持っているかも気の合う人で似ているし、姉妹でも全然違うし、それぞれの幸せモデルを描いたのは良かったのかもしれません。創作感と上手く行き過ぎと美を盛り過ぎはありますが。

時系列往復し過ぎて混乱して疲れて、折角の超絶クオリティ映画が長く感じたのが残念だった。ベスよ永遠に。
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