たいてぃー

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のたいてぃーのレビュー・感想・評価

3.8
「レディ・バード」に続いて、グレタ・ガーウィグ監督にシアーシャ・ローナン主演。「レディ・バード」では、シアーシャ・ローナンの魅力だけで持っててる感があったけど、本作は原作が超有名作で、何度も映画化されてるから、ハードルは高い。そこに挑戦していくって、ガーウィグ監督、意欲あるね。脚本も担当してるし、女優もこなしてるから、素養はあるんだろうね。
4姉妹の成長を丹念に描く。若年時と大人になってからの時間軸を行き来して描く手法だから、ちょっとわかりにくい。でも、慣れてくると心情の変化がよくわかるから、これもありだね。長女メグ役のエマ・ワトソン、次女ジョーにシアーシャ・ローナン。三女・四女は分からなかったが、四女エイミーは、どこかで見たことがあって。それが長女メグの結婚シーンで頭に花飾りしてるとこでわかった💐。そう、「ミッドサマー」の主演女優(フローレンス・ピュー)ではないか。(予備知識を入れるのが好きじゃなく、ホント知らなかった。)
母親役にローラ・ダーン。伯母役にメリル・ストリープ。この伯母のジョーを諭す言葉が印象的。この二人が脇を固めているね。
脇を固めていると言えば、隣の家のローレンス家の男たち。特に、父親役のクリス・クーパー。三女のベス(エリザ・スカンレン)とのやり取りが心にくい。キーアイテムはピアノ。
キーアイテムと言えば、この両家を繋ぐ連絡用ポスト。これをジョーが、ある日に使うけど結局うまくいかず。このシーンがあまりに切ない。
ラスト近くのストーリーは、どうも不自然で、思わず「えっ」ってなってしまった。それまでとテーストが明らかに異なってる。この持って行き方が必要だったのか?
まあ、自らの小説が製本されるのを見つめるジョーの表情が安らかなんで、こんな結末でもいいのかも。それとも何らかの深い意味があるのかな?