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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のdenizのレビュー・感想・評価

3.8
「良い結末とは売れる結末だ。」

「若草物語」は遙か昔にテレビアニメの『愛の若草物語』を観た以来…。
兄弟(姉妹)ってにぎやかで楽しそうで羨ましいなぁ…と思った幼きひとりっ子の記憶。
こんなにも女性の自立を描いたお話だったとは…。
(それは今作ならではの要素なのかな…?)

1960年代、この頃の衣装やセットを観るのはやはり楽しい。
そしてどの場面も挿絵のように美しい。
現在と過去を行ったり来たりする構造に、半分過ぎたあたりでようやく慣れた。笑

シアーシャ・ローナンの瑞々しさが素敵。生命力が迸ってる。
ティモシー・シャラメは本当に美青年だなぁ…。
その美青年を持ってしても、ローリーよ…という気持ちは拭えなかったけど…汗

いつもの日常の中に散りばめられた、たくさんの輝かしい感情。
4人の想いを詰め込んだような、ラストの製本工程の映像が印象的だった。
結婚するだけがハッピーエンドじゃない。
この時代に生きる彼女が言う言葉だからこそ、グッとくる言葉だ。
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