南米奥地の油井で大火災が発生。多額の報酬と引き換えに、祖国を追われる4人の犯罪者が少しの衝撃で爆発を起こす消化用ニトログリセリンの運搬を受諾。火災現場まで道無き道を300キロ、トラックで進む彼等に待ち受ける運命。
密林の果てに地獄を見た。少しでも運転を失敗すれば爆発し、トラック諸共即あの世行き。かと言って引返す事も出来ず、狭い山道、老朽化した橋を延々と進むしかない。男達の欲望、報酬への執念、計り知れぬ絶望感、人智を超えた運命という存在に翻弄される様を冷酷無比なリアリズムで描き切る。中盤のトラックで、人すら無事に通れるかどうか分からない老朽化した橋を土砂降りの雨の中、なんとか渡ろうとする日本版ポスターにもあるシーンは圧巻。今だったら、確実にグリーンバックで何処かのスタジオ内での撮影になっちゃうんだろうな。
