恐怖の報酬 オリジナル完全版の作品情報・感想・評価

「恐怖の報酬 オリジナル完全版」に投稿された感想・評価

ryac

ryacの感想・評価

4.5
半端ねぇー!こんな映画が何十年も前に存在してたなんて信じられない。今見てもフレッシュで心底ゾッとさせられるような映像の怒涛の連続っぷりに大満足!

シネマート新宿のロビーにデカデカと展示されてるだけあって、予告編にも使われてた橋のシーンがやっぱり圧倒的だった。死ぬほど怖くて見てるだけで息が苦しくなりそう。どうやって撮ったんだろう……

そしてそのあとにもまだ劇的なシーンがいくつか用意されてるという充実っぷり。文字通り最後の最後まで息の付く間なんて用意されていない。そんなに長い映画じゃないのに見終わったあとドッと疲れを全身に感じた。

音の使い方もとても印象深く、象徴的に使われる笑い声をはじめ、エンジン音や打ち付ける雨風の音からもそこはかとない不安感を煽られた。エンディングでかかる不穏なテーマなど、音楽もめちゃくちゃ良い。
とてつもないパワーを感じる作品。
RYOHEI

RYOHEIの感想・評価

4.0
ニトロを積んだトラックでボロボロの吊り橋を渡るシーンの緊張感ときたら。
このシーンだけで名作。
象

象の感想・評価

3.5
自殺!暴動!交通事故!大爆発!改心した瞬間死ぬ!ラスト、バアさんと「Shall we ダンス?」そしてタンジェリンドリーム流れて終わり‼︎
H▪G▪クルーゾー版を観たのは、ずいぶん昔のことだ。今では断片しか記憶にない。

そして、今回のこの作品。
監督のウィリアム▪フリードキンも言っているように、一本のオリジナル作品として鑑賞してみた。

南米の森林地帯。地元の人間に混じって、ならず者や流れ者が暮らす小さな街。
ある日、そこから300キロ余り奥地の原油採掘現場で大規模な火災が発生。
通常の消化作業では鎮火は無理と判断した石油会社の責任者は、爆破によって消火することを決定し、一番近い街から爆薬を運ぼうとする。
しかし、その爆薬はわずかな衝撃で爆発するニトロ。この無謀なミッションに、高額報酬目当ての訳あり男4人が選ばれ、ニトロを積んだボロトラック2台で、ジャングルの奥地、300キロ先の火災現場へと出発する…

目につくのは、切れ目ない緊迫感を生み出すドキュメント風の画作り。
ジャングルをかき分け進むシーン、爆破のシーン、崖っぷちをトラックのタイヤがギリギリ通るシーン…カメラはその度小刻みに揺れる。この安定しない荒いカメラワークが、観る側がその場にいるようなリアル感を生み出している。

ストーリーも、主人公たちに立ちはだかる数々の困難がメインではない。一つの困難をクリアした後次に何が起こるのか、緊張と疲労と死の恐怖がない交ぜになりながら、それでも前に進まなければならない絶望とのせめぎ合いが、一番の見所だろう。
どしゃ降りの中、ガタガタの吊り橋を車体を傾げながら進むトラックのフロントグリルが、歯を食い縛っているように見えたのが印象的だった。

希望や未来とは縁遠い南米の密林で、自前でメンテしたボロボロのトラックにニトロを積み、4人の男たちは命懸けで何を見ていたのか。そこは、深くは語られてはいない。多額な報酬で手に入る未来を追った男たちの顛末は、ぜひご自身で観て頂きたい。一見の価値は十分にある。

これを観て、今度、H▪G▪クルーゾー版を何としても観たいと思った。
ひろ

ひろの感想・評価

3.9
すごい、、、ただオンボロのトラックを走らせるだけ。一瞬の気の緩みが大爆発につながるという緊張感。これだけでこんなにも面白い作品になるなんて、、、橋の上のシーンは本当に息が詰まる恐ろしさで小さく悲鳴をあげてしまいました。
磔刑

磔刑の感想・評価

3.2
「あの世への片道切符」

オリジナル版同様、設定はいい。設定だけで、作品の強い緊張感を生むし、それは観客の集中力を作品に向けるだけの力がある。物語のゴール、マクガフィン。それと相反する葛藤、対立、死を兼ね備えたニトロの存在が物語を牽引する強い推進力となっている。

しかしねぇ…いくらなんでも雰囲気に走り過ぎよ。必要以上、極端顕著にセリフが削られた演出は、主要人物の過酷な状況、危険な賭けに出るまでの動機をドラマティックに映し出してはいるが、あまりにもセリフが削られてて、見る者の想像に委ね過ぎていると思う。ロイ・シャイダー以外があそこに流れ着く経緯が今ひとつ掴めず、なんだかフワフワした印象を受け、その基盤の緩さはニトロが生む強い推進力とミスマッチに思える。その為、主人公(ニトロ)不在の中たっぷり1時間描かれる重くるしくも空虚な人間ドラマは退屈と言わざるを得ない。

セリフの少なさはニトロを運ぶスリリングなパートにも悪影響を及ぼしている。折角、二人一組なのだから、何かしらの問答や、価値観の共有、無駄話等で人物関係に緊張感を生む、あるいは強い一体感を生じさせる等のドラマ運び出しが出来たはずだ。しかし、それもやたらと無口な面々によって叶わず、全てニトロ頼みの演出だなと落胆させられた。
どいつもこいつも判で押したように無口で、一人や二人ぐらい、陽気なやつや、楽天家、軽口を叩くと言った人物を用意しても良かったんじゃないか?4人共職人気質でキャラ被りしてるし、それが原因で物語に起伏が生じ難くなってしまっている。

最大の難関である大木により行く手を阻まれる様子も、見てる側としては「いや、ニトロ早よ使わんかい😅」って思ってしまったね。まぁ、メタ的な視点としては使う展開は容易に想像できるのだが、矢鱈と絶望パートが長くてね。見てる側とキャラクターとの思考の乖離が大きくてイライラさせられた。
その後のピタゴラ爆破装置も作るのは良いとしても、何をどうするのかぐらい説明ぐらいせんかいと。何であんな精巧な装置を作れるのかとか、誰がニトロを設置し、袋に穴を開ける最も危険な役割を果たすのか。そのやりとりだけで、物語に別角度から緊張を生めるのに、まーた黙々と作業するから、ドラマに摩擦を生まず、逆に平坦な印象を受けてしまう。みんな疲れてんのは分かるけど、映画なんやから頑張って盛り上げてや…😓

その反面、その後のサブメンバーの唐突な死は人物の過剰なまでの無口が上手く作用している。要するにに油断が招いたのだ。
最大の危機を乗り越え、緊張の糸が緩み、まるで自分が危機的状況にいないと錯覚するような談笑。それだけで余りに唐突過ぎる死に説得力を生んでる。まぁ、ここのシーンってオリジナル版のオチをそのまま拝借した感あるけどね。
て言うか、そもそも物語に極度の緊張感を生んでたり、機転で突破したりの見せ場作ってるのってロイ・シャイダー側じゃなくて、サブメンバーの方が多いのはどうかと思うぞ。ロイ・シャイダーはカッコいいけど、役柄には全然魅力感じないわ。だって全然魅せ場ないんやもん😅
それにラストのカタルシスの無さよ…😰オリジナル版って全然好きな作品じゃないけど、ラストの突飛さ、ちゃぶ台ひっくり返したようなぶっ飛んだバッドエンドは映画界屈指の名シーンで、あれだけで映画界に名を刻めるレベル。前述の通り、そのオチを別で使い、今作オリジナルのオチを用意した割にはオリジナル版には到底及ばない出来で、その時点でリメイクとしては失敗していると言える。

それでも橋を渡るシーンは控えめに言っても最高よ✌️現代だったらVFX増し増しで用意に作れるシーンだが、この時代に一体どうやって作ったんや!?って思える臨場感で、思わず手に汗握る😱😱😱
同監督の『フレンチ・コネクション』は私的には映画界最高のカーチェイスが観れる作品だ。今作は上記作の圧倒的疾走感とは真逆。“死”を起こさぬようにゆっくり横切るような。まるで時間が止まり、死が永遠に自分側で吐息を吐くような身の毛もよだつような恐怖感。『フレンチ・コネクション』の直球勝負のカーチェイス、それとは真反対の演出すら完璧に手がける監督のセンスには脱帽しかない。

流石に映像技術の向上の面はオリジナル版を凌駕してるし、作家性で差別化を図るのも理解出来る。しかし、橋の場面と、その半ば空回りした心意気以外はオリジナル版に敗北している何とも惜しい一作である。
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.8
昭和少年あるある…

「ちょっと!卵と醤油…買ってきて!」
かあちゃんの命令は絶対だが…おれにとってもお駄賃を稼ぐ機会でもある…

10円とか20円…運が良ければお釣りの端数をいただける…

自分の自転車がパンクしてるもんだから大人用の実用自転車に三角乗り決めて(トトロで男の子がやってたアレ)いざ!スーパーへ…
こういうときに限って店休日だったりしてもうひとつ遠いスーパーへ…
いつもは繋がれているでかい赤犬に追いかけられたり工事中で迂回路を回らされたりして…
果たしておれは卵と醤油を無事に家まで持ち帰れるのか?

そんな映画です(え?違う?)(笑)

醤油といえば監督はウィリアム・フンドーキン!オヤジギャグだな…

「フレンチコネクション」と「エクソシスト」で当時強烈に映画界に異彩を放っていました…

もう40年も前の話なんです…

ガキだったおれは映画館に行きました…それはオリジナルであるクルーゾー版を小さい頃からよくテレビの洋画劇場で観てて「なんてすごい映画だ!」と思ってたからです。
フンドーキンがリブートと聞けばそりゃ駆けつけます!
40年も前だから記憶も曖昧ですが印象はなんだかボンヤリした印象…それはやはり30分もカットされていたからなのか?

今回、「完全版」という本作を観て驚愕しました!
それは30分カット云々の問題じゃない…

大変な映画だと思いました…
それは「40年」というタイムラグのなせる技なのかもしれません…

製作時と現在までに横たわる「40年」という月日…

もちろん映画の手法や様々なものが変わってしまった(あえて進化とは言わない)のはもちろん、私たち人間の考え方、感じ方、取り巻く環境(世の中)がいかに変わったか…愕然とさせられたのでした。

南米を舞台にしてるというのもあるかもしれませんが画面から濃密に漂ってくる「生と死」のエネルギーのようなもの…

男たちの顔はどれもアブラを塗ったようにギラギラしているし眼には野獣のような目力が満ちている。

なんか今時の映画とは全然別物に見える。描きかたも違うし見てる人々も変わったと思える。

この映画に何度か登場するボロボロのタクシー(ラストにも出てきた)…車なのにものすごいオーラが出てるように見えます。

そしてこの映画の男たち以外の主役とも言えるトラック(ジャケ写)…ニトロを運ぶ前に皆で整備をするシーンが延々と続き、出発前、まるで息を吹き返したように出発…ヘッドライトやルーフライトを一斉にガーンと点けて逆行に浮かび上がる。
その勇姿は間違いなく「生き物」に見えて異様な高揚感を与えてくれます。

ラストシーンはまったく記憶になかったが40年前にはカットされていたのか?
そうだとしたら…そりゃ別物だよ…ものすごく好きなラストシーンだった。


「はい、ごくろうさん」
母ちゃんは端数の10円玉を数枚くれた。
「いやいやいや…今回は…」
「何?!」
「いや何でもない…ありがと」

おれはそれ以上は何も言わなかった…
人間、欲をかいたらろくなことにならない…
高い報酬にはそれなりのリスクと「恐怖」が潜んでいるのだから…

私と踊っていただけますかな?
さゆ

さゆの感想・評価

4.0
みなさんのレビューを読んで鑑賞。

訳ありおじさんたちが運ぶニトログリセリン。
後半緊迫したシーンばかりでハラハラドキドキ面白かったです。
(あの、、吊り橋、、無理でしょ!!ってなりました笑)

だいぶ昔に「大草原の小さな家」でチャールズが仲間と馬車でニトログリセリンを運ぶ危険な場面を思い出しました。
少しの衝撃、温度の変化で爆発するニトロ。
子供ながらに手汗をかいた覚えがあり、今回も手汗笑。
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