困ったちゃん

ラ・ポワント・クールトの困ったちゃんのレビュー・感想・評価

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
3.5
画の美しさにウットリ。写真家でもあったんですね、アニエス・ヴァルダ。

パリの小洒落た夫婦が、夫の故郷であるポワントクールトにやって来る。浮かない表情の妻と浅薄そうな夫がああでもない、こうでもないと実にフランス映画あるあるな会話を続ける。経験や感情が溶け込んだスープをとろ火でじっくり煮込んでいるような印象のふたり。

一方田舎町ポワントクールトでは、初々しいカップルが誕生。こちらはスープの材料を入れて強火で煮立たせ始めたばかりの印象のふたり。

特にパリの夫婦は浮世離れなオーラ全開なのに、周りの日常は現実をただただ見せてくるというギャップが凄い。

フィリップ・ノワレは歳とった方がいいですねぇ
困ったちゃん

困ったちゃん