画の美しさにウットリ。写真家でもあったんですね、アニエス・ヴァルダ。
パリの小洒落た夫婦が、夫の故郷であるポワントクールトにやって来る。浮かない表情の妻と浅薄そうな夫がああでもない、こうでもないと実にフランス映画あるあるな会話を続ける。経験や感情が溶け込んだスープをとろ火でじっくり煮込んでいるような印象のふたり。
一方田舎町ポワントクールトでは、初々しいカップルが誕生。こちらはスープの材料を入れて強火で煮立たせ始めたばかりの印象のふたり。
特にパリの夫婦は浮世離れなオーラ全開なのに、周りの日常は現実をただただ見せてくるというギャップが凄い。
フィリップ・ノワレは歳とった方がいいですねぇ