豚肉丸

ラ・ポワント・クールトの豚肉丸のレビュー・感想・評価

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
4.2
ゴダール並に関係が冷めた夫婦が、海辺の村ポワント・クールトにやって来るお話と、ポワント・クールトに住む人達の日常のお話

これが『勝手にしやがれ』よりも前に撮られた作品だとは…凄くヌーヴェルヴァーグな作品じゃん……
関係が冷めている夫婦のパートでは「別れる!」「やだ別れない!」といかにもフランス映画っぽい場面が続くのですが、合間合間に挟まるポワント・クールトの日常のパートがあるおかげで独特な作品に仕上がっている。
「もう別れよう」って話をしている夫婦とは対称的に、「付き合おう!」と初々しい若者カップルが誕生しているのが印象的。

映像はゴダールっぽくもあればドキュメンタリーっぽくもある。
夫婦のパートの時はゴダールっぽい。ジャンプカットを多用したり、会話している時にエヴァ26話のような構図になったりと、変な構図の映像が続く。けれど日常パートではドキュメンタリーのように普通な映像になっている。手持ちカメラで登場人物を追ったり、会話をしている時もエヴァ26話のようにはならない。

船での槍突き大会が面白そうだったなぁ…地味だけど……
豚肉丸

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