甲冑

ラ・ポワント・クールトの甲冑のレビュー・感想・評価

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
3.5
港町での生活経験と写真家の感性を持っての初長編、編集にはアラン・レネで、何かが起こりそうなワクワク感があった気がするしそういうものが伝わってくる。漁村の日常と男女の不毛なお喋り&お散歩リミックスによる異化効果、写真の文法から来ているような絵作り(『仮面/ペルソナ』の元ネタのような構図もあった)、NVを先駆けるかのようなオール外ロケなどの実験的な試みには都会(パリ)の上昇志向な生き方や劇的な表現へのアンチ魂も感じて良かった。初心者には良い特集だったので三本と言わずもっとやってほしい。
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