エミさん

アジア三面鏡2018:JOURNEYのエミさんのレビュー・感想・評価

アジア三面鏡2018:JOURNEY(2018年製作の映画)
3.0
TIFFにて。異国の地にて登場人物や出来事などの様々なものの移り変わりに焦点をあてた3話オムニバス形式の作品。どの作品も絵図らが綺麗だった。自然の綺麗さ、人々の営み、色彩の鮮やかさ、人が醸し出すたくさんの雑音の心地良さなどなど異国の様子は面白くて引き込まれる映像だった。

3話全員が現状から先に進む過渡にあり、出会った人との触れ合いの中で葛藤したり思案をしている様が描かれていた。前作の『リフレクションズ』もそうだが、アジアで活躍めざましい監督さん達が集まって異文化交流制作をすることに意義があるのが、この作品なので、試みとしては面白いし、それぞれの国の特徴や監督の個性が1つの作品で比較出来ることがとても嬉しく思う。

どの国であっても、お母さんは家族に関心がある故に口うるさかったりするし、女性はどんどん答えを出して先に進みたがるし、男性は決断に煮え切らず好きな物に没頭したくなる。どの作品の登場人物にもそんな雰囲気が表れていて、国や文化が違っても人間の営みって変わらないなぁ〜と思わされた。