ヨッシー

コードギアス 復活のルルーシュのヨッシーのレビュー・感想・評価

4.0
『コードギアスファンにはたまらないご褒美映画✨』

大人気テレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を再構成した新劇場版3部作の続編となる完全新作。

ルルーシュの死後、平和となった世界で慈善活動をしていたナナリーとゼロが誘拐されてしまい、復活したルルーシュと黒の騎士団が立ち向かう。

監督はテレビシリーズや新劇場版に引き続き谷口悟朗。

言わずと知れた大人気テレビアニメの最新作にして実に10年ぶりに最終回のその先を描いた作品。
一応本作は新劇場版の続編という立ち位置で、新劇場版とテレビシリーズでは微妙な違いがあるらしい。僕は劇場版の方は見てないんで、細かいところは分かんないけど、1番の違いはシャーリーが生きてることかな?

この『コードギアス』という作品がいかにすごい作品かは語ると長くなるのでここでは割愛。
ただ、僕自身はつい最近までテレビシリーズも全く見てなかったけど、試しに見てみたらがっつりハマって一気に見てしまい、そのまま今回の『復活のルルーシュ』までみてしまったぐらいはどハマりしたww

ただ、テレビシリーズの完成度があまりにも高く、これ以上は考えられない見事な締め方だったために、その続きを作るのはなかなか難しいのでは?という懸念はあった。
しかし、そこは谷口悟朗監督。きっちりコードギアスファンが満足できる見事な続編を作り上げた。

今回の続編は言わば“コードギアスの面白いところ全部盛り映画”と言った感じで、コードギアスという作品の魅力を1本の映画にぎゅっと詰め込んだものになっている。

例えば前半は、ルルーシュのギアスによる敵への自殺命令から反撃開始、施設からの大胆な作戦による脱出とこれぞギアスでしょ!と言わんばかりのお馴染みの流れ。

その後は再びゼロとなったルルーシュ率いる黒の騎士団によるナナリー奪還作戦とこれも同じ流れ。

ただ、この作戦に参加するメンバーが面白く、黒の騎士団の主要メンバーはもちろん、以前はゼロと対立していたスザクやコーネリア達も参戦していて、ちょっとしたコードギアスオールスターチーム感がある。
コードギアスの大きな魅力の一つはやっぱりキャラクター魅力であり、本編の方では見れなかった新しいキャラクターの掛け合いが観れるのは非常に楽しい。

コードギアスお馴染みのルルーシュと敵大将との戦略戦も健在。
ただ、今回の敵は未来予知(厳密は少し違うけど)というかつてないチート能力持ちで今までにない戦略戦となっている。
その能力を攻略する過程も、相手の能力に謎を解き明かして攻略するというまさしく能力バトルものの醍醐味と言えるところをしっかり出せている。

敵キャラクターもルルーシュとナナリーとしっかり対比が効いてるし、ルルーシュの築いた平和な世界だからこそ生まれた敵というのも面白い。

もちろんナイトメアでのロボットバトルも最高だし、スザクとカレンのフルアーマーガンダム的な重武装な新機体も好きだし、最終的にはそれをパージして戦うのもロボットものではアツい展開。
それ以外の生身での格闘戦も良かった。

それと、『コードギアス 反逆のルルーシュ』という物語の少しだけ未消化だったところもきっちり消化して見せてくれたのも見事。
特にルルーシュとナナリーの兄離れ妹離れの件は、ナナリー側からしてみれば不本意な別れだったから、今回で完璧に決別を果たすことができている。

少しだけ不満を言えば、相変わらずルルーシュの作戦は細かいところがかなり雑でご都合的な力技で乗り切ってる感がある。
Cの世界の話も相変わらずよく分からない。敵は結局何をしたかったのか?敵が目的を達したら具体的にどうなるのかをもう少し見せて欲しかった。

序盤でルルーシュがいなくなった悲壮感とかも少しぐらい出して欲しかったなぁ。
それにルルーシュが現在はどんな風に言われてるのかもちょっとでいいから見せて欲しかったかな。

あと、ちょっと尺不足感が否めない。本来ならこの辺はもっとしっかり描くべきなのでは?と思うところがいくつかあるし、ファンとしてはもっと見たかったところも多い。まあそこまで求めるのは欲張りかもしれないけど。

とはいえ、『コードギアス』という作品の魅力を1本の映画に無理なく詰め込まれた、1人の『コードギアス』ファンとしては大満足の続編だった。
『コードギアス』シリーズの結末としてはこれ以上はない見事な幕引きだったと思う。

なんかこの後もシリーズ展開を狙ってるみたいだけど、ここで大人しく終わっておいた方がいいんじゃないかな?