生姜異物強壮

A-X-L アクセルの生姜異物強壮のレビュー・感想・評価

A-X-L アクセル(2017年製作の映画)
2.3
極秘の開発施設から逃げ出した"犬型"軍用ロボ。

いろいろ騒動を起こし、逃走に次ぐ闘争の果て、お涙頂戴の終盤へ。

しか~し。ラストのラストで「でも実は…」と一縷の光明「らしきもの」を提示して終わる……って趣向は(同じく)最近のSF作品『KIN』に似る。そんな趣向、きょうびの流行りなのか??

ただ、ねえ。

あっちは不遇な黒人の養子坊やが主役だが、こっちは白人のイケメンでセンス抜群のモトクロス・レーサー。同競技で角突き合わす(対照的に)富豪息子でブサ男のボンボンから妬まれ、(持てる財力と性悪さの限りを尽くし)そりゃもう理不尽にイジメられてる、という設定。

…なのだが。親戚に富豪はおらず慢性的に金欠な自分でも^^;この主人公ほどの容姿と才覚があったら、つい「羨ましさ」が先に立って素直にゃ感情移入できんっ(悲哀)

加えてだ。こいつと恋仲になるヒロインもヒロインで、ことさら美形なのは容赦しても、お話の都合のいいように絵描きになったり修理工になったり、あげくは兵士を制圧すべく小銃まで向ける。そんな変幻自在力、どこで身に付けたよ!?? それにしちゃ、四駆車を運転する様子が不慣れモロ出しで「オドオドしすぎ」だろ。少しはキャラ付けを、リーズナブルにせんかいリーズナブルに!?!

とか、くどくど言いたくなる自分への憐れみも禁じ得なくなる「オモシロくなさ」加減がネックだった。星2.7個の減点。