ねこ無双

ブルー・マインドのねこ無双のレビュー・感想・評価

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
4.0
R☆☆とか、テ☆☆とか、同類的で凄く好きな映画があるんだけど、それ以上の評価にはならないだろう…と期待せず観た映画。

無軌道な友人に憧れ、背伸びしていた主人公の体が大人へ近づいたその日、普通とは違う自分の変容に気づいてしまう。
その変化の方向が想像外で驚いた。まさか、そっちとは…。ホラーになっちゃうんじゃないかと、ドキドキしながら観ましたが…

自分の変化を怖くて怖くて受け入れる事出来なくて現実逃避する主人公が、突然すっと自分を受け入れるシーンはとても自然でした。

主人公のこっそりと育つ初恋も、お互い同じものを秘めているのを知って、惹かれあっていく過程が凄く良かった。
甘酸っぱいし、ちょっとだけなんかエロい!

前半の展開は思春期少女の物語って感じで平坦な印象だったのですが…、終盤の展開に持ってかれました。
静かで美しい終わり方。
ホラーというよりは少しグロいおとぎ話。
ラブストーリーでもあるし、あるがまま自分自身を受け入れる話でもあると思います。