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ブルー・マインドのKotaのレビュー・感想・評価

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
3.2
“私の成長は、異常。”

スイス発メタモルフォーゼスリラー。15歳の少女は生理が始まったと共に足の指がくっついてしまうという異変に気づく。そして自分が養子であると疑い、それからというもの少女の体は次々と変異していき、抑えることができなくなってしまう。

常に青みがかった画面と、水中にいるような浮遊感は“シェイプ・オブ・ウォーター”を思い起こす。段々と半魚人化していく“異変”をうまく織り交ぜた奇妙な日常の表現は上手い。“ゆれる人魚”の時も思ったけどヨーロッパのこの手の映画は美しさと奇妙さのバランスが絶妙。主演の女の子は“ストレンジャー・シングス”のマックスに激似。

ただ、淡々と進むだけにエンタメとしての面白さは乏しく、見終わっても特に何も残らないっちゃ残らない。
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