このレビューはネタバレを含みます
ちょっと怖そうだけど、人魚気になる…と思って観た。
最後以外なんかもうずっと暗いし痛いし苦しい。酒にタバコにドラッグに万引きにと、不良少女たちの不安定で儚い日々。
十代のずっと何かが違和感で気持ち悪くて虚しくて辛い感じが本当にリアルで、自分の中2くらいの記憶や感覚をすごく思い出してしまった。
何をやっても満たされなくて、それ故に自棄になってる子供同士がお互いの気持ちに共感しあって支え合う感じ、めちゃくちゃ分かるし、みんな本当は純粋で優しいんだよな。僕もたくさん助けて貰ったのすごく覚えてる。
最後にジアンナがミアを助ける為に海に連れてって、荷台で隣り合ってる所とか、浜辺で別れるのが悲しくて泣いちゃうのとか、めちゃエモい…。
基本的に盛り上がるシーンは殆どないし、ラストシーンもそこまで盛り上がるような終わり方ではないけれど、そのただ淡々と静かにシンプルな別れを演出する為の構成がとても奥ゆかしいなと思った。