はる

ネクスト ロボのはるのレビュー・感想・評価

ネクスト ロボ(2018年製作の映画)
3.5
『ベイマックス』や『アイアンジャイアント』を目指した中国発のアニメーション。
素晴らしいのはそのヴィジュアル。ロボットや未来都市のCGアニメーションは見事です。
しかし、物足りない点もいくつか。ロボット同士が戦うアクションシーンや、主人公のメイとロボットが友情を育むシーン、愛犬モモのコメディ的なノリ、すべてにおいて卒なく非常に器用に出来てるんですけど、際立つモノが無く、どれも安パイな雰囲気があり、個性が感じられない。
そして、一番気になったのは主人公のメイ。この人があまりにも魅力に欠ける。彼女とロボットが友情を育むくだりがありますが、コレは友情というよりも、彼女がロボットを"モノ"として便利使いしているだけなので、後半の感動的なシーンでイマイチ乗り切れない。彼女の境遇などは理解出来るんですが常に自分が被害者みたいな物言いに少しイライラしました。
とまぁ色々言ってしまいましたが、あらゆる物がロボットであるというこの世界観はとても面白かったです。歯ブラシや便器、カップラーメンまでもがロボットというのは他ではあまり観たことがなかったです。ハイクオリティなアニメーションなだけにとても惜しい作品だと思いました。
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