kazu

楽園のkazuのレビュー・感想・評価

楽園(2019年製作の映画)
3.6
未解決の幼女誘拐事件が起こった長野の限界集落で12年後に再び、幼女誘拐事件が起こります。この2つの事件を巡り、容疑者と疑われる青年、心に傷を負った少女、周囲から孤立していく中年男性の交差していく人生を克明に綴っていきます。

吉田修一の短編集『青田Y字路』と『万屋善次郎』の2作品を合わせて映像化しているので複数の話で物語が進んでいきます…

集落の独自文化の悪い部分を浮き彫りにしたようなテーマなんですが、新しい文化やもの、人を拒絶する保守的な部分は映画の中の話だけではなく現実に今でもあることだと思います🤔

それから村八分の行動なんかはまるで魔女狩りのようで、何の根拠もないのに他者に矛先を向ける集団心理や間違った正義感にはゾッとします😱

キャスティングもいいし良い意味で考えさせられる作品でした!
kazu

kazu