このレビューはネタバレを含みます
まとめサイトの不思議ネットが私は好きで、未解決事件についてとかの昔の今も解明されてない事件について語るまとめもよく見てて、その「分かんなくて怖い」感じの裏側というか真実を描いてるのかなーと期待してた。
分かってる部分だけしか見てないとめちゃくちゃ不可解で怖いけど全部見えてくると~~みたいなやつを期待してたんです(これは私が勝手に)でもこの作品は私がこうかな~と期待してたものとはちょっと違った。私が勝手に予想してただけだけど。
まずはっきりくっきりしっかりと犯人は特定されてない。これは、そういう犯人探しが目的ではなく、一つの事件をきっかけに田舎の人々の行動に視点があるから。おそらくあの人が犯人なんだろうけど、そこよりも、村の人達の冷酷さ?にゾクッとした。1人だと強がれないくせに集団になると強気になるのは、大人も子供も田舎も都会も変わらなくて、あの村の人が異常な訳ではなく、誰でもああいう風に空気感に負けて強い方の味方してしまうことがあるんだと思うし、そこがゾクッと怖かった。
なんで役中で杉咲花が虹郎のこと好きになったのかはまじで分からんかった。私はああいう自己中で女を下に見ててなにしてもいいと思ってる男が大嫌いなので…と書いてて思ったけど、田舎特有の女は男を支える、3歩下がって従うもの、男より弱い立場、みたいなのをおじいちゃん達だけじゃなくて若い世代も受け継いじゃってるよ~んってことなのかな?…とにかくああいうモラハラ基質な男、腐るほどいるよね実際。男らしさって女性を「従わせる」力ってことなのかな?だったら男らしさなんて要らないやね。実際おじいちゃん世代は、奥さんに何もかも準備させたり、子供に「あいつは出戻り~」みたいなこと言ったりカスばっかりだったところが田舎のリアルだった(田舎に住んでるから分かる)。
行方不明の女の子のおじいちゃんは、怒りからかいろんな人を傷つける発言をするけど、認知症になった奥さんには優しくて、この対比もわざとなのか…?!と思った。