全体的に重たく暗いストーリー。
観ていて苦しく、つらい気持ちになったけれど、心に響くものもあった。
綾野剛、杉咲花、佐藤浩市この3人の演技も素晴らしかったと思う。
個人的に、佐藤浩市の演技がぐっときた。
人はなぜ罪を犯すのか。
精神的に追い詰められてしまうと、誰だって壊れてしまい、もう歯止めはきかないという事がこの映画を見ていて伝わってきた。
どんなに優しい人でも、何かのきっかけで罪を犯してしまう。
誰もが罪を犯す可能性はあるということ。
でもそのきっかけを与えているのは、周りの悪意ある行動や仕打ちなのではないだろうか…
生きていく上で人と人との関わりを絶つことはできないから、関わりながらうまく生きていくのは難しい事だなとも思ったり。
だからこそ狭いコミュニティ内での差別や迫害は恐ろしい…
映画の中でもでてきた「楽園」という言葉。
楽園とは一体なにか？
悪意のない世界であれば、人が人を殺すという悲しい事は起きなかったのかな。
きっと人それぞれ、自分にとっての「楽園」は違うんだろうなと思う。
なかなか重たい気分になるので、観るなら夜より昼の方が良いかもしれないです🎬
