真っ黒こげ太郎

モンスター・フェスティバルの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.5
「Blood Fest」って「Blood Feast」に似てね?w

と思ったら初っ端から引き合いに出されてる辺り、狙ってるのかな?w



ハロウィンの夜に開かれるホラー映画ファンのお祭り、「流血の祭り(ブラッド・フェスタ)」。
広大な土地に、様々なホラー映画の舞台を再現した一大イベントなのだ!!!!!!
オタクのダックス君も紆余曲折あってようやくお祭りに参加できた。

盛大なオープニングと共に、お祭りが始まった!!!
しかし、このお祭りに出てくる殺人鬼やゾンビや怪物等はすべて本物だった!!!
ダックスとオタク友達はどうにかして脱出を試みるが…。



ホラー映画のお祭りだと思ったらモノホンの殺戮パーティに巻き込まれてしまったオタクたちの脱出を描いたホラー・パニック・コメディ映画。
近所のツタヤで旧作落ちしてたのを見て何となく借りた。
ホントに何となーく借りた。www

それにしてもホラー映画のフェスとか、個人的には結構楽しそうだね。w
正直、D社ランドやユニバより楽しそう。w

そんなこんなで鑑賞したが、まぁ、そこそこ!w

話はベタな脱出物だし、テンポもそこそこに良い。
童貞だった男が童貞を捨ててやられちゃったり、あちこちで有名なホラーのパロディを仕込んでいたり、後半で割と納得の行く伏線回収をしてたりと、そこそこに見どころも多し。
クライマックスに展開されるどんでん返しも、若干ツッコミ所はありつつも見ごたえあり。

登場人物も分かりやすい連中揃いで、超が付くほどのホラーオタクの主人公達とか、ホラー見ずにディズニーは観てる女の子(金ローばっか観てそうだなコイツ…。)とか、やたらホラーを規制しようとする頭でっかちな評論家とか、個性がシッカリしてて分かりやすい。
パニックを通じて主人公の成長もシッカリと描かれているのも好感触。

でも、今作はホラー映画としてはイマイチパンチが弱く、内容の薄さを感じてしまうのは残念な所。
ゾンビ!殺人鬼!拷問!幽霊!吸血鬼!とホラー映画的要素は出まくってるけど、どれもこれもアッサリ塩梅でホラー的な盛り上がりを余り感じれないのが残念。
スプラッター描写もアッサリ塩梅だし、反撃のカタルシスも余り感じれないしで、痒いところに手が届かない感じがするのもモヤモヤでした。


文句多めに書いてしまいましたが、テンポは良いし見どころはあるから、B級ホラーとしてはそこまで退屈はしないで観れると思います。
そこまでオススメはせんが、気になる方は半額レンタルの日にでもどうぞ。