フェイブルマンズに向けてかいつまんで色々観てる最中。
スピルバーグ作品まだ観てないの多いけど、ダントツで1番好きかも…。
今まで映画で味わったことのない感動でした。めちゃ泣いた。
体験を与える側、与えられた側。
与える側にとっては「届いたらラッキー」くらいに思ってることが、与えられた側は一生忘れられなかったりするよな…とか思いながら観てました。
この映画だと実際に言葉にできない何かが頭の中に残るわけだけど、自分の中ではそれがインスピレーションとかそういうことに変換されて、あらゆることの『初期衝動』を描いたお話に見えました。
主人公の狂気的なまでの執着も、なんか他人事に思えなかった。
極めて主観的なお話しだからこそ、同じものに魅せられた人と走り出せる瞬間に心から嬉しかったし、あちら側に行けたことに祝福。
多分僕も主人公側の人間なんだな。
主人公は最初から大人の振る舞いなんかできていない。だから運命の出会いだった。
音楽の使い方がとにかく秀逸で、言語のやり取りのところも最高だったけど、絶妙なタイミングで劇中にも出てきたピノキオの『星に願いを』を混ぜてくるもんだからこれがまた泣ける。
音楽以外の映画の魅せ方も超最高で、特殊効果に時代を感じることはあってもそれがノイズ…悪いようにはまったく見えなかったです。
なによりなんだかわかんないけど、作り手の切実さみたいなものがメチャクチャ詰まってるように感じました。
「これを作らないと死んでしまう」みたいな例えって、まさにこの映画のようなことを言うんじゃないでしょうか。