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未知との遭遇 ファイナル・カット版のkazu1961のレビュー・感想・評価

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▪️Title : 「未知との遭遇」
Original Title :「Close Encounters of the Third Kind」
▪️First Release Year:1977
▪️JP Release Date :1978/02/25
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :第50回アカデミー賞
音響編集賞 撮影賞
▪️Appreciation Record :2020-518 再鑑賞
🕰Running Time:137分
▪️My Review
※レビュー点数は通常版に記入
〜えっ!まだこんな作品をレビューしてなかった②〜
10代の頃、劇場で初めてスピルバーグに触れた作品です。その時の感動はハンパなく、“めっちゃ愛に溢れた作品やん!”そして“これがほんまのSFやね、スペースシップも異星人も凄いリアリティやん!”と鳥肌が立ちました。。。
本作は、スピルバーグが初めて監督と脚本を共に手掛けた記念すべき作品です。そして彼のその後の作品に多大な影響を与えたSFスペクタクルの金字塔とも言える不朽の名作ですよね。
『E.T.』の方がスピルバーグの内面をより明らかに表現していますが、本作はスタイルとテーマの両面でスピルバーグ作品の決定版だと思います。スピルバーグ作品に繰り返し出てくるテーマ、何かを追求している個人、思いやりある母親、迷子の少年、信頼できない当局者など、全てを盛り込みながら描いている慈愛に満ちたヒューマンストーリーです。さらに光をベースしたスペースシップの映像の迫力と美しさは当時、息を呑みました。
スピルバーグ自身の思い入れも凄く、1980年にクライマックスを拡張した特別版を発表し、さらに1997年にはファイル・カット版まで発表しました。
結果、ファンからは偶像視されるイベント作品となり、ジョン・ウィリアムズによる5段階の挨拶になる伝達手段のモチーフはポップカルチャーの仲間入りを果たしました。そして、マザーシップが登場し、皆が一堂に畏敬の念を持ちながら息を呑むシーンは鳥肌もののスピルバーグならではのシーンだと思います。
また、フランスの映画監督フランソワ・トリュフォーが出演しています。トリュフォーは自作の映画にしか出演せず、またSF嫌いで有名だったのに本作への出演したことは驚きと共に話題になりました。

物語は。。。
ある日、ラコーム率いる調査団がメキシコの砂漠で第二次大戦時の戦闘機を発見します。それは、消失当時と変わらぬ姿で残っていました。一方アメリカのインディアナ州では、町一帯の停電を調べていた電気技師ロイがUFOのような光を発見。以来、彼はこの不思議な光にすっかり魅了され、その正体を探っていきます。やがて、光が行き着く先はワイオミング州のデビルズ・タワーという山だと判明しますが。。。

今回は、「ファイナル・カット」版を再鑑賞してレビューしています。
製作20年を記念して発表された再々編集版です。特別篇をベースにロイが狂ったようにデビルズタワーの模型を作るシーンをはじめとしたカットされたいくつかのシーンを復活させたほか、マザーシップ内部描写の削除、フイルムのデジタルリマスター等を行いましま。この結果、137分と一般上映されたものとしては最も長いバージョンとなりました。

▪️Overview
スティーブン・スピルバーグ監督が人類と異星人の接触を描き世界的ヒットを記録したSFドラマ。メキシコの砂漠で、第2次世界大戦中に消息を絶った戦闘機が当時と変わらぬ姿のまま発見された。一方、アメリカのインディアナ州では大規模な停電が発生。復旧作業に向かっていた電気技師ロイは、発光する謎の飛行物体と遭遇する。それ以来、何かに取り憑かれたようにその正体について調べ始めたロイは、やがてワイオミング州のデビルズタワーという山にたどり着く。「アメリカン・グラフィティ」のリチャード・ドレイファス、ヌーベルバーグの巨匠フランソワ・トリュフォーが出演。1980年には追加撮影と再編集を施した「特別編」が公開され、その後再々編集した「ファイナル・カット版」も製作された。

出演は、リチャード・ドレイファス、テリー・ガー、メリンダ・ディロン、フランソワ・トリュフォー。
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