前から気になっててamazonプライムにあったのでみました。期待を裏切らない良質なドキュメンタリだった.. 認知症型介護施設で働いていたときのおばあさんの髪質にそっくりで、その人が元気だったころの映像を巻き戻して早送りで見ている感じがした。職員と利用者としての関係でしかなかったけどわたしはこの先あの人のことを忘れることがない。機嫌の悪いときが多く暴力的だったけど時々優しくてチャーミングになる彼女は言葉もうまく話せなくなってから知り合ったけど、私の知っている彼女は裏側の彼女だったんだと思ってる。わたしの知らない表側の彼女は家族思いで優しくてなんでもこなせるスーパーウーマンだったのだ、その片鱗を垣間見ることがあったから叩かれても怒鳴られても、愛おしい気持ちだけが残った。一昨年亡くなった実の祖父も、亡くなる数日前に床に寝そべってわけのわからないことを口走りながら、狐につままれとるみたいじゃ、どしたんじゃろうか？なんもわからん。と繰り返していた。人はわからないことがとても怖い。わからなくなる恐怖や不安の中で死ぬこともできない生き地獄みたいななかにいて、悪夢の中でもがいてるみたいに時々意識がとびうつりながら日々をやりこなしているのだろうな、、でもどうしても愛おしく感じてしまうのは子どもみたいに汚れてない感じがするからかな。劇中のお父さんも素敵な紳士だった。facebookをみたら去年のおわりごろに99歳をむかえていた。人としてファンになったな。100までとはいわず長生きしてほしいです。こういう美しいドキュメンタリをまた見つけたい。
