Girl/ガールのネタバレレビュー・内容・結末

「Girl/ガール」に投稿されたネタバレ・内容・結末

痛かった。
お父さんがぎゅっと背中から抱きしめた瞬間、泣いてしまった。

心の痛みと、トウシューズのせいで血だらけになったぼろぼろの足、早く手術をしたいと焦る気持ち、不安定でか細い声、視線…
痛みが正面からぶつかってくるような、はたまたジリジリ毛穴の一つ一つを針で刺されるような怖さもあったり、注射針が打たれる瞬間を目の当たりにして思わずゴクリと唾を飲んでしまうような緊迫感もあり…、終始ヒリヒリした。特に最後のハサミを入れる瞬間。本当に、お願いだからやめて、って半分目を瞑りながら見た。

そして、小さい頃少しだけバレエをやっていたので当時の記憶もビリビリ蘇った。だから余計ヒリヒリしたのかも。
何回も爪剥がれたなあ…
今でもたまに、トウシューズが履きたくなる。
最後みてて下の方がキュゥッってなった。
ハードキャンディ思い出した。チョンパだけはあかん。痛すぎる。

それはさておき、この俳優さんまたまたすごい人やな。これが一作目となるとほかにどんな演技見せてくれるのかも気になる。とにかく男性にも女性にも見えるあの紙一重の揺れ動いた演技がうますぎた。

お父さんや病院の人、そしてバレエ学校の優しい先生に泣いた。どんなときも味方になってくれる人がいるってほんとに幸せなことなんだなぁと。
クライマックスのシーンでララが救急車を呼んだときに、ああ、自分の性器を切ろうとしているのだと分かった。そうして、観るのがつらくて、でも見守ることが必要だとおもってしっかりと目を開いて見た。
最近問題になってることだね。
そういう社会問題に関心のある人がみたら、いろいろ思うことがあると思う。
俺からしたら、ただただちんちん痛い。
これがトランスの抱える問題の全てじゃないとしてもみんなみんな見るべき。思春期にこんな悩みを抱えていたとしたらあのラストは全然リアリティがあるし、同じような人はおそらく普通にいると思うとつらい。善意を尽くしても解決できないことが山積みなのに周りが受け入られるかどうかだけが問題だと思ってたのが馬鹿みたいだ。トランスの当事者から激烈な批判があるみたいだけどわたしはシスの搾取や色眼鏡的な意識は感じなかった。
ちんこをハサミで切る場面の音と、
ちんこ見せてって同級生達に言われて見せる場面がえぐかった。

トランスジェンダーじゃなかったら生まれない苦しみばかり。
父親さすがにうざくないか?
話したくないことだってあるじゃん。

私も同級生のちんこ見せてって言う気持ちわかってしまう💧ごめんなさい。
冒頭、主人公がトランスジェンダーなことわかってなかったから、こんなに胸ぺちゃんこな女性いるんだ?!どうなってるんだろう?!って気になってた。
同級生とかにいたら、一体身体どうなってるんだ??って気になっちゃうと思う。

バレエとトランスジェンダーの人の身体が重なった。
人間の本来の身体の作りに反して脚を慣らして血だらけになりながら爪先立ちできるようになるのと、
生まれ持った身体の作りに逆らって、ガッツでなりたい性別になっていくところが。

父親が主人公に、楽しめって何回も言ってた。
主人公一度も楽しそうじゃなかった。
主人公を守ってやるぞ!って親友が一人でもいたら変わったんだろうな。転校してすぐだからそりゃまだいないか。
同じアパートの男の家のシーンは苦しかった。突然走って家を飛び出すやつ。
ラストシーンは目をつぶった。
どうか救われてくれ〜〜
『言葉にできない』が持続する1時間45分

なぜカメラは主人公の顔や身体を追いかけてばかりなのか。密着ドキュメントばりに。

大丈夫だよとしかいえない。いちばんの理解者である父にさえ。言葉で言えないぶん、ララ(ヴィクトール・ポルスター)の身体の躍動が、紅潮する肌やトゥシューズがこする床の音、激しくなる呼吸の音が、スクリーン越しに伝わってきます。

無邪気な好奇心を隠そうとしないクラスメートのリクエストには人知れず傷ついたりしますが、しかしいじわるな人物が1人も登場しないのがミソですね。バレエスクールの先生も仲間も、ホルモン療法の担当医も、性転換手術担当外科医も、父の友人たちも、もちろん最愛の弟も。

しかし、待ち焦がれた手術まで2年も待たされることだけでも不満なのに、募ったストレスからホルモン療法の工程見直しまで医師に言い渡されてしまいます。追いつめられるララ。

「思春期を楽しんだらいいよ」という父の助言。同じアパルトマンに住む気になる少年のおうちにおしかけ、キスをするもその後の展開はある意味おそれたとおりに。開きたいのに閉ざしてしまう。うけ容れたいのに、拒んでしまう。どうして?と無言で問いかける少年の視線をさえぎるかのように、口でしてあげるララ。どうしてこうなったんだろう⁈

弟と父を送りだしたある朝にララはある行動に出ます。その様子に思いつきではない周到さがこもっています。この場面は覗き見ているかのように引きの映像です。「アグリー・インチズ」を切断するララの背中と苦悶の叫び!

この後が、冒頭の闇のなか「ララ…ララ…」と呼ぶ声がするシーンの再現です。
病院のベッドに横たわるララと傍らで心配そうに娘の手をしっかりにぎる父の姿があります。冒頭の闇はこのベッドの上で呼びかけられた父の声に気づいたララの意識だったことがわかります。

耳のピアッシングだって、事前に父に告げていたら反対されてたかもしれない。「忌まわしい凸部」を自らハサミで切除するというララの決断は、既存の制度や施策に解決策が見つからない場合、ルールの外、常識の外側に突破口を求めるというもの。これも「法の外」で生きること。

メトロの通路をひとり歩くララの姿。どこかに向かう主人公を観客の私が静かに見送ると映画は終幕。

主人公はこれからも自分の道は自分の手で拓いていくのでしょう!
劇場から家までの帰りの地下鉄で、ひとりで帰ったララを思い出して、静かに反省した。
わたしはなんて生温く自分の性を引き受けているのだろう、と。こんなにも傷つきながら、性と向き合おうとしている人たちがいるのに。
けどみんなが向き合っても、ひとりひとり埋まらない隙間は確実にある。やるせないことばかりだ。

言葉数が少ないララの見せる笑顔も印象的だった。ララはきっと笑顔で泣いている人なんだなと思った。笑顔で怒ってもいるし、笑顔で悔しんでもいる。その術を身につけてしまうってすごく切ない。
アップリンクで映画が観たくて上映作品確認して偶然出会った作品。
静かな衝撃が続く感じ。
ロッカー室での女の子達の言動はあまりにひどかったけど、レベルはどうあれ日常においてもジェンダーに関する理解の無さが露呈して無意識に誰かを傷つけてることがあるかもしれないと思った。
お父さんの葛藤もさることながら、ララの無表情の裏の苦しみが伝わってきて、こっちまで苦しくなった。痛すぎる。
色々解釈あるみたいだけど、隣人の男の子とのシーンは、恋愛への憧れを深めたってよりは、汚らわしいものを嫌悪するのに拍車をかけたように感じたな。
すごく良い映画だった。久々に映画館で泣いた。
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