Girl/ガールの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

「Girl/ガール」に投稿された感想・評価

tarupon

taruponの感想・評価

3.8
主人公のララをみていて、苦しくなる。トランスジェンダーであるがあくまでも女の子としてバレリーナを目指し真摯にひたむきに努力する姿、そして転換途上の自分の肉体、自分自身をそのまま肯定的に受け入れられず追いつめられていく様子、彼女のもがいている苦しみが胸の中で詰まるような気持ちになる。そしてクライマックスはラスト、何をやるのか見ていてもうわかってしまって、心も体も痛そうで。でも、最後のすがすがしい笑顔。体は大丈夫なんだろうかと思うけれど、それ以上に大切なことがララの中にはあって、そこがクリアされたことで心の安定も得られるのかなって思う。

そして、一番心に響いたのが父のララに対する態度。父子家庭で、トランスジェンダーを受け入れ、ララの夢が実現できるように寄り添い、思春期であることも含め揺れるララに、真正面から向き合い支えていこうとする態度。
もう、父のまなざしや態度に涙があふれてくる。
最後、救急車の中で、自傷したララを怒るのではなく抱きかかえ受け入れる様子に、この態度をとれるからララとの間の絆が結ばれ続けるんだなって感じる。
床

床の感想・評価

-
LGBTQの問題って重い。私が思うよりもっと大変な思いしてるんだろうなって思う。彼女の生活が葛藤とともに淡々と進んでいく感じの映画。家族からの愛をすごく感じた。

あと、彼ほんとに男の子なの?っていうくらい綺麗な顔してる。
亀

亀の感想・評価

3.8
そうなのだ、彼女の「大丈夫」は「大丈夫じゃない」のと同様に、映画が繰り返し発する言語が何を意味しているのか、何故彼女は水道から直接水をガブ飲みしているのかなど、気持ちを推し量りながら歩み寄っていく必要がある思春期の娘と父親のお話。
鏡に映るこの身体

私の心が描いたものとは
ちょっと違って見えている

男の子にも女の子にも
好きな人にも見せたくなくて

心も身体も締めつけられて
滲み出る血が毎日ズキズキヒリヒリと

私はただ踊ることだけ考えていたいのに
ガラスの箱から出られない

何で私がこの中にいるのか
私も誰も分からない

もう少し待てば出ることができると
周りの大人は言うけれど
もう待つことはできないの

だって私の人生の舞台は
もう始まっているのだから

GIRL
私は女の子

他の子と同じような
バレリーナを夢見る女の子
最後のシーンは目をつぶってしまいました。忘れたくても忘れない気がする。
普通の女の子ではない自分への耐え難さは痛い描写もあわせてすごく伝わった。普通の女の子にはしない質問は違和感というか異物だから表面的な肯定しかしなくなる。日々積み重なる異物たち。にしてもいじめシーンいらないというか2018年時点ですでに古くないかしら。
ストーリー上、障害の克服は映画につきものだけど、ジェンダーのテーマと、バレリーナになるテーマが混在してるのか(バレエの道も大変ですよね)欲張ってるというか、うーん足痛いのはジェンダー関係ないんじゃないのかとか、実際プロダンサーのビクトール・ポルスターがやっても個人レッスン受けるほど才能ある生徒には見えなくて、映画以上に生まれながらの身体の超えられない壁を感じてしまい、寄るしかなかったんじゃないかという合理的な撮影も結果として、かえって残酷に思う。
モデルにした人物の思いを描きたい衝動で突っ走ったのかな?ラストは異物なくなったからスッキリってこと?え、なんだか納得いかない…。
aoi

aoiの感想・評価

4.2
主演の役者さん、本当に女性かと思うくらい華奢でエレガントで、美しかった。トランスジェンダーを扱う映画の感想に、こんな感想書くのは愚直だと思うのだが、兎に角美しかったのだ。

以下、なるべく性別を意識しないように書きます。
ララは控えめだけど覚悟が強く、努力家で、我慢強い。ただ、個人的に我慢強いということが強いとは思っていなくて、依存先を複数持っていることが強いということだと思う。バレエのレッスンで身体がボロボロであること、仲間にからかわれること、ホルモン治療を始めて毎日自分の身体を確かめるけど大きな変化がないこと、気になる男性と男性の身体のまま関係を持ったこと。ララが抱える問題は、トランスジェンダーの方でないと理解し得ないんだろう…。想像を絶する辛さだったということが、最後の救急車を呼ぶシーンでのしかかるように伝わる。

今この時代だから理解できる・理解しようとする人が増えたと思うけど、前はもっともっと生きづらかったんだろうな。華奢だからとか髪が長いから女性的、体つきがしっかりしていて髪が短いから男性的、といった類の色眼鏡はもう外そうと思った。外見だけじゃその人の抱えてるものは分からない。

ララの微笑み、優しくて輝いていて、惹かれた。
柚

柚の感想・評価

3.5
本人がどれだけ悩んでいるかは周りからは分からないし、よかれと思ってしていることも本人のためになっているかなんて分からないよね。

主人公は性同一性障害に悩む。でもここまで思い詰めているなんて思わなかったし最後はすごく驚いた。

主人公の覚悟が一貫して描かれている作品だと思った。
Goemon

Goemonの感想・評価

4.0
身につまされる思いがした。

本人の苦しみを考えたら、手術を早くやれなかったものか。
他のメンバーからのからかいも、耐えるには味方が少なすぎる。

家族で様々な問題に向き合うということは普通ではあるのだろうが、僕の家庭はそうではなかったため、まあ普通そうだよなあといった気分。笑

お父さんも我が子のことを思っているのはわかるのだが、我が子が1番という形をつくると、追い込まれたときに子どもの居場所がなくなってしまうのは皮肉である。

別に男であろうが、女であろうが自由だろうと思うのだが、学校といういかんせん国の統制施設ではそうもいかないのは事実である。
となれば、もう公的にトランスジェンダーという新たな性別を規定するしかない。
というか、早くそうしよう。
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